年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

ちょろげ・チョロギ

2006年12月09日 | 趣味としての漬物
12月も半ばとなれば年末の足音も聞こえてきて各地の年末の商品の入荷が増えて来る。ちょうろぎ・チョウロゲという赤紫の酢漬の漬物・おせちの黒豆に良くのっているものがでてくる。国産のちょろげは福島産・秋田県産が多く、といっても昔に比べればずいぶん減ったけれどまだ作っている。正月といってもスーパー等の大型小売店は元日から営業していて食品を買いだめする必要がなくても売れている。
 この酢漬の漬物は地域にとって食べ方が異なり好まれる色合いも異なる。特に静岡県を境にしてはっきりと差が出る。関東はどちらかと言うと赤く染めているが西の方は紫色のようである。
 ちょろげ・チョロギは10年も前は国産しかなく、農村部の老人会の暮れの楽しみで、相場が高いと地面を掘って収量を増やしていた。今は中国産の安いチョロギであまり国産の収穫が増えない。デパートなどのこだわりのオセチにしか国産は使われていなくなった。
 チョロギが新年の縁起物になったのは色々な説があるが私は『チョロギは地面の下に球根があり、地上部分が枯れても翌年になると生えてきて子孫が絶えない』と言う説をとりたい。
コメント
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