中央区の図書館である時から、古い本の貸し出しが終わり、所蔵倉庫から図書館へ戻し、館内で読むことになった。その理由として本の紙の品質が悪く、ページめくりで破損する恐れがあるという理由だった。
特に戦後の本の質はひどいと感じる。今多くの先の大戦に至る歴史の本があるが戦後の混乱時期の解明した本が少ない。8月15日から朝鮮戦争が勃発するまでの日本はなんと歴史家は表現するのだろうか。
朝鮮戦争で日本の過剰労働力が解消され、さらにアメリカから食料が届き、餓死の不安が消えた。でも貧しかった。今でもサンガ-夫人の産児制限運動の記憶がある。
戦争中の不思議な話があって、日露戦争時まで脚気(ビタミンB1欠乏)による戦病死数は砲弾等による死者より多かった。その理由として軍隊では白米常食で出来るだけ精米していて、糠から出るビタミンB1の欠乏で脚気がはやった。これが日本人科学者によってビタミンB1が発見されて対応の仕方が解かっても軍隊では脚気があった。本当に日本国民が脚気から逃れたのは先の戦争で食料不足となり、精米率を緩めて国民に糠の多いコメの量を供給し始めその結果脚気が日本から一時的に消えた。今は偏食で稀に脚気があるという。
今はタクワン漬にも糠を本格的に使うのは秋田の燻りガッコ位しか思い当たらない。
そこで気になるのは戦後の駅前に広がったヤミ市の状況は写真しか見当たらない。今記録に残しておかないとわからなくなる。