ふと埋葬許可証とは何なのだろうと思った。
9歳の時父を亡くし、母子家庭となって、働く母に代わって、名代となって法事の席に出席していた。時には葬儀場でお骨拾いまで参加した。そして葬儀場の係員が収骨の場で遺骨の状況を説明し、解説しているのを聞いていた。喉仏の骨が合掌している姿に似ていると説明していた時、仏教徒なら納得がいくが異教徒ならどう思うのだろうかと思いながら聞いていた。収骨された遺骨は白い円筒形の陶器に入れられ、木箱に入る。木箱の隙間に収骨の係員が埋葬許可証を入れ、これはお墓に入れるとき大切な書類という。他の家の遺骨なので気にはしていなかった。
いま墓じまいとか地方にある実家の墓を都会の通いやすい墓地に動かすことが増えていて、そこに埋葬許可証の問題が出てくる。
2018年の研究発表で米ジョンズ・ホプキンス大学のスティーブン・サルツバーグ教授らは、人間の遺伝子の数が現時点で2万1306個になると発表した。将来のDXお墓にはこの遺伝子情報とDX遺影(音声・写真・動画等)の永久保存墓も仮想寺院で保管されるかもしれない。
日本の法律、特に民法関係は過去の歴史を引きずっている。