12月13日から国立劇場の建て替え前の最終年の興業のチケットが販売される。2008年に国立劇場で上演したものを時代に合わせて遠山桜天保日記を再演という。天保の改革で歌舞伎が贅沢だと言って消えそうだったのを北町奉行の遠山景元が救った。この出し物は明治26年に竹柴其水の苦心の作品で、当時も成功した様だ。だた台本の内容を見るとかなり複雑で当時の観客が知っていた天保に時期と昭和の時代では台本作成で難儀した様だ。今回は基本の2008年の台本があるので前回ほどは苦労しないだろう。明治の初演時には入れ墨が桜でないと研究書には書かれている。桜吹雪は長谷川時雨の歌舞伎台本から始まった。最後のお裁きの場で片肌脱いで桜吹雪の刺青を見せるまでの筋をどう改変しているのだろうか。
自分の歌舞伎との付き合いは少ない。記憶にあるのが義経千本桜、コク-ン歌舞伎の佐倉義民伝くらいしか記憶にない。旧歌舞伎座は昭和の30年代に20年にわたって行なわれた三波春夫の8月の歌舞伎座公演で母のつられて見た記憶しかない。義経千本桜は新橋演舞場だった気がする。まだ新歌舞伎座は入ったことがない。そんな歌舞伎通でない不通の人が来年の歌舞伎のチケット購入を予定している。日々シルバ-パス利用で交通費を節約している自分には1等席が12000円となるとためらう。2階席は8000円、3階席は3500円で今考えているのは3階席。どれだけ初日のチケット予約で埋まるのだろうか。なければまた大谷図書館で台本を読むしかない。