■ 明日(28日)所用で上京する。行き帰りの「あずさ」で読む本を買い求めなくては、と思っていたが、書店に寄る時間がなかった。で、自室の書棚から漱石の『草枕』を取り出した。
このカバーデザインが好きだ。
この文庫本の奥付を見ると、平成六年七月二十日 百一刷となっている。やはり名作は何度でも読みたくなるものだ。初めて読んだのは高校生の時だった。その後、何回か読んでいる。
川端康成の『雪国』や島崎藤村の『夜明け前』の書き出しもよく知られているが、この小説の書き出しも有名だ。
**山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。**
明日は車内でこの小説を読む。