■ 塩尻のえんぱーくを会場に月1回以上のペースで行われている「本の寺子屋」は作家や評論家らを招いた講演会や対談などを行う企画で、今年で7年目。ナビゲーターの長田洋一さんは元「文藝」の編集長で、俵 万智のベストセラー歌集『サラダ記念日』を世に出した方。本好きにはうれしい企画だ。
斎藤美奈子、長野まゆみ、久間十義、金原瑞人・・・。私は興味のある回だけ参加してきた。
今年15回目の今日(25日)は、毎日新聞記者の中澤雄大さんの「新聞記者の読書」という演題の講演だった。配布された資料は毎日新聞の読書欄「今週の本棚」など、A3に縮小した両面コピー40枚、80頁。様々なジャンルの本が取り上げられ、関係者を紹介する記事も掲載されている。
「歴史認識を問い直す」東郷和彦/角川oneテーマ21 「官邸危機」松本健一/ちくま新書 「文士の遺言」半藤一利/講談社 「マレーシア航空機はなぜ消えた」杉江 弘/講談社 「東北朝市紀行」池 田進一/こぶし書房 「いのりの海へ 出会いと発見 大人の旅」渡辺憲司/婦人の友社・・・。
本の大海に溺れることなく、読みたい本を読む。
*****
渡された毎日新聞のコピーには三島由紀夫に関する記事も掲載されている。
1970年11月25日、三島由紀夫は市ヶ谷の自衛隊駐屯地で衝撃的な自決を遂げた。そう、今日は三島由紀夫の命日「憂国忌」。しばらく前に『金閣寺』を再読したが、もう三島由紀夫の長編を再読する気力はないなぁ・・・。
「豊饒の海」 20代に読んだ本には水色のテープが貼ってある。