東御市田中の火の見櫓
1143 東御市田中 常田公民館 4脚4〇KP型 撮影日
■ 昨日、上田市と隣の東御市で見てきた火の見櫓は14基、その全てが4脚4〇型だった。統計学的なことは何も知らないが、この結果から東信にはこの型が多いと判断してよさそうだ。
火の見櫓を真正面から見ると櫓が徐々に細くなっていく(逓減していく)様子がよく分かる。櫓は細身であり、逓減は直線的だ。
半円形に張り出したKP
近くの消防用倉庫の外壁に掲示してあった「消防信号板」
以上の14基で昨日の火の見櫓巡りの記録終了。
東御市田中の火の見櫓
1143 東御市田中 常田公民館 4脚4〇KP型 撮影日
■ 昨日、上田市と隣の東御市で見てきた火の見櫓は14基、その全てが4脚4〇型だった。統計学的なことは何も知らないが、この結果から東信にはこの型が多いと判断してよさそうだ。
火の見櫓を真正面から見ると櫓が徐々に細くなっていく(逓減していく)様子がよく分かる。櫓は細身であり、逓減は直線的だ。
半円形に張り出したKP
近くの消防用倉庫の外壁に掲示してあった「消防信号板」
以上の14基で昨日の火の見櫓巡りの記録終了。
1142 東御市田中 田中公民館 4脚4〇型 撮影日181117
これだけ大きな屋根がありながら、なぜ半鐘は外に下がっているのか?
半鐘くんは母屋をサイレンに取られて軒先に移動せざるを得なかった・・・。
脚元の4方が交叉ブレース、この状態では櫓の中に入りにくい。これでは配慮が足りないと言われても仕方がない・・・。
ミニマムな踊り場
1141 東御市和 4脚4〇KP型 撮影日181117
■ 設置されている銘板により竣工年月日が1958年3月13日と分かった。ちょうど60年経過、還暦だ。
避雷針に付いている飾りの形がユニーク。屋根は曲面。今はひたすらコストダウン・工期短縮でこのような飾りは無し、にするだろう。建築でも昔の方がじっくり時間をかけてきちんとつくっている。
手すりの消火ホースを掛けるフックに方杖を付けている。この細やかな配慮が好い。
上部の梯子は横に傾けて設置してある。踊り場の作り方でこのようにしなくて済んだと思うのだが・・・。
ブレースのリング(リング式ターンバックル)に付けた「井高班」の文字。
カメラを構える私。 階段の下端を撮りたかった。
1140 上田市芳田 大日木公民館の近く 4脚4〇KP型 撮影日181117
「繰り返しの美学」 リング付きブレースの上方への繰り返しがリズミカルで好い。
いつも決めた通りのアングルで写すのも好いが、時には違うアングルも試したい。
上田市殿城の火の見櫓
(再)上田市殿城 下郷生活改善センター 4脚4〇KP型 撮影日181117
■ 火の見櫓のタイプ分けには細いか太いか、櫓のサイズは考慮していない。だから、このようにスレンダーな火の見櫓でも単に4脚4〇KP型と表記することになる。踊り場が2ヶ所あり、上の踊り場から見張り台の間に架けられた梯子は横方向に傾けてあるが登り降りしにくいのではないか。
上下の写真をトリミングして繋いでみた。割とうまくいった。アーチ部材の上部はバッチリ。
地上立ちした状態で半鐘を叩くことができる。消防団員の負担軽減のためにこのような対応も必要だと思う。このように高い火の見櫓を登り降りするのは怖いし大変だ。
上田市殿城の火の見櫓
1139 上田市殿城 4脚4〇型 撮影日181117
■ 昨日(17日)見てきた火の見櫓はピカピカだった。だが、高台に立つこの火の見櫓は、存在すら忘れられてしまっているのかも、と思う程老朽化が進み、全体的にかなり錆びていて、屋根材が一部欠損している。タイプは今までのものと同じ。
この火の見櫓は高台にあるものの、周辺の木々が大きくなっていて、見通しが効かない。
上田市真田町本原の火の見櫓
①
1138 上田市真田町本原 4脚4〇KP型 撮影日181117
■ 上田市真田町(旧小県郡真田町)の南斜面に広がるエリアに立っている火の見櫓は、ちょうど雛壇に飾られたお雛様と同じで、遠くというか後方でも見えやすい。加えて、以前書いたが(過去ログ)、真田町には火の見櫓が多い。
前稿の火の見櫓を見た直後、この火の見櫓が立っていることに気がついた。狭い坂道を上り、火の見櫓の裏側に廻ってみた。写真①にはまち並みが写っていないが、少し移動するとまちを俯瞰することができる。
②
東信でよく見かけるKPだが角ばっている。
③
正面側から脚部を見る。東信の火の見櫓はどちらかがというと細身で、直線的に逓減しているものが多い、という印象。大きくカーブさせた逆U形の部材を使っている。トラス脚を見ない・・・。
上田市真田町本原の火の見櫓
1136 上田市真田町本原 竹室公民館 4脚4〇KP型 撮影日181117
■ 昨日(17日)見てきた火の見櫓を載せているが、これまの6基は全て公民館の敷地内もしくは公民館のすぐ近くに立っていた。公民館と火の見櫓の立地には、地域内の集まりやすい場所という共通する条件があるからだろう。
吹き抜けの空間に設置されている鉄骨の折り返し階段の踊り場にもこのような半円形のものがある。形が整っていて好い。
ディスキディアという着生植物にも、「カンガルーポケット」という別名があることをネット情報で知った。この植物は東南アジアからオーストラリアの熱帯に自生していて、一部の品種は葉が大きくなって貯水嚢(ちょすいのう)を作るとのこと。この貯水嚢の姿がカンガルーの袋に似ていることから、「カンガルーポケット」と名づけられたという。このことは今まで全く知らなかったが、同じ発想でバルコニー型の踊り場をカンガルーポケット(KP)と呼ぶことにしていた。
上田市真田町長の火の見櫓
(再)上田市真田町長 戸澤公民館 4脚(器具庫との一体化)4〇型 撮影日181117
■ この火の見櫓は2016年10月に既に見ている(過去ログ)。その時とは違うアングルの写真を載せる。
この火の見櫓の特徴は脚が器具庫と一体化していること。上の写真にはこの特徴が写っていないが、一応載せておく。
器具庫の側面に設置した梯子から、小さい踊り場へ。そこから櫓内の梯子に移って上の踊り場へ。
火の見櫓正面の脚部を繋ぐラチス梁にも飾りが付いている。このような「遊び」を見るのも火の見櫓観察の楽しみの一つ。飾りS文字とでも言えばよいか、同じようなデザインの飾りが見張り台の手すりにもついている。
柱貫通部詳細
なぜこのように一体化させるのか? 火の見櫓と器具庫のどちらにとっても構造的に有利になるという共持ち効果を期待して。
上田市真田町長の火の見櫓
1135 上田市真田町長 横尾区公民館 4脚4〇KP型 撮影日181117
■ この火の見櫓はブレースが全てリング付きの丸鋼。正面のリングに「横尾分團」と消防の分団名を入れている。
屋根の飾りも見張り台の手すりの飾りもエレガントなデザインだ。
KP型踊り場の他に消火ホースを掛けるフック付きのKPがあるが、ふたつのデザインが違い、消火ホース掛け作業用KPの方が硬い。
梯子の下端を床面に着けていない。このような処理は東信では珍しくない。
女性団員募集のポスター 火の見櫓が写っている。