透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

朝カフェ読書

2021-03-16 | A 読書日記

360

 福永武彦の『草の花』(新潮文庫1956年発行)を読み始めた。初読は1981年、今から40年!も前のことだ。福永武彦の『忘却の河』を読み、続けてこの小説を読んだ(ことが当時のメモ書きから分かる)。その後、再読したような気もするがはっきりしない。この小説のキーワードは『忘却の河』と同じ、孤独。過去ログ

出勤途中の朝カフェでこの暗い小説を読もうとは思わない。

それで、朝カフェで『新型コロナの科学』黒木登志夫(中公新書2020年)を読み始めた。新型コロナウイルスに関する本(新書)がいろいろ出版されているから、どれを読もうかと迷ってしまうが、総じて中公新書は中身が濃いと私は感じているし、本書の巻末に引用資料のリストが細かな文字で19ページも載っていることもあり、この新書に決めた。

どのようなテーマであれ俯瞰的に全体像を捉えたものを読みたいと常々思っているから、**どこまで解明されたか―研究の最前線を一望する**という帯の一文にも惹かれた。


 


切手「自然の記録シリーズ第1集」

2021-03-16 | D 切手



 何種類もの切手が発行されていることに改めて驚く。私宛ての封書に貼ってあった84円切手には水仙が描かれていた。初めて見る切手だ。インターネットで調べて、今年(2021年)1月に発売された1シート10枚(10種類)の「自然の記録シリーズ第1集」の中の1枚だと分かった。原画は近衛家煕 (このえ いえひろ)なる人物が描いた江戸時代の植物図鑑のもの。

切手の右上の水仙の書も家煕とのことだ。写真 がない時代にはこのような細密画がそれに代わるものだった。水仙の他に菫菜(すみれ)  幣辛夷(しでこぶし) 紫陽花(あじさい)など9種類の花を描いた絵が切手になっているが知らない花もある。