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■ 福永武彦の『草の花』(新潮文庫1956年発行)を読み始めた。初読は1981年、今から40年!も前のことだ。福永武彦の『忘却の河』を読み、続けてこの小説を読んだ(ことが当時のメモ書きから分かる)。その後、再読したような気もするがはっきりしない。この小説のキーワードは『忘却の河』と同じ、孤独。過去ログ
出勤途中の朝カフェでこの暗い小説を読もうとは思わない。
それで、朝カフェで『新型コロナの科学』黒木登志夫(中公新書2020年)を読み始めた。新型コロナウイルスに関する本(新書)がいろいろ出版されているから、どれを読もうかと迷ってしまうが、総じて中公新書は中身が濃いと私は感じているし、本書の巻末に引用資料のリストが細かな文字で19ページも載っていることもあり、この新書に決めた。
どのようなテーマであれ俯瞰的に全体像を捉えたものを読みたいと常々思っているから、**どこまで解明されたか―研究の最前線を一望する**という帯の一文にも惹かれた。