(再)火の見櫓のある風景 松本市島立 3脚〇3型 撮影日2021.03.27
■ この火の見櫓は2011年の5月に既に見ている。火の見櫓巡りを始めたのが2010年の5月だったから、ちょうど1年経った時だった。その頃はまだじっくり観るということはしていなかったようだ(過去ログ)。
メジャーを当てて柱間の長さを測ると1.2メートルだった。この櫓の平面は1辺が1.2メートル正三角形。櫓のサイズは逓減していない。見張り台の高さは梯子桟のピッチと段数から約7.2メートルと分かった。屋根頂部までの高さ(総高)は約10メートルと推測する。あまり美形ではないが、風景によく馴染んでいる。
屋根頂部の避雷針には大きな矢羽根付きの風向計が付いている。簡素なつくりの見張り台、床面は鋼板でつくられている。手すりに飾りは無い。
脚部 柱材と横架材とを斜材で繋ぎ、補強している。
柱の接合部 ボルト6本(=3本×2面)で接合している。下側の柱材は等辺山形鋼でサイズは65×65×*(厚さは測っていない)、上側はサイズダウンしている。横架材もブレースも柱材にボルトで留めている(下3本)。
コンクリート基礎に建設年が刻まれていた。文字が一部見えていないが、「昭和三十年四月五日」だろう。60年以上立ち続け、雨の日も風の日もずっと地域を見守り続けてきた火の見櫓。お疲れ様。
火の見櫓の隣に文字書き道祖神と双体道祖神が祀られている。設置されている案内板によると、双体道祖神は毎年子どもたちによって彩色されているという。