透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

記憶と記録

2024-09-15 | A あれこれ


 今日(15日)書店へ注文していた本(*1)を受け取りにいったところ、早くも来年、2025年のダイアリーが並んでいたので買い求めた。

1978年から1980年までの3冊のダイアリーが実家で見つかったのは今年?  去年? 脳の記憶機能の劣化が進み、こんなことまで既に消去されていて思い出せない。

この年1978年から昨年2023年までのダイアリーを自室に保管している。1978年のダイアリーには前年1977年の11月6日から記録がつけられていることから、この日から今と同じように日々の出来事や読書記録などをつけ始めたものと思われる。


1978.10.11 ぼくは初恋の人と横浜でデートして観光船に乗ったことは覚えていたし、日付を書き込んだ台紙にチケットを貼って(写真)、スクラップした新聞記事などと一緒に保管していたけれど、この日どこで待ち合わせしたのか、どうしても思い出せなかった。この年のダイアリーの当該日の記録を見ると、「2PM 横浜みどりの窓口」となっている。そうか、あの日は横浜駅のみどりの窓口で待ち合わせしたんだ・・・。

別の日にはMさん(3年ぶり)という記録もある。このことは全く記憶にない。そうか、Mさんと再会していたのか・・・。

ダイアリーの最後には住所録があるが、そのリストを見ると今現在までつきあいが続いている友人が何人もいるし、顔が思い浮かばない人もいる。46年(*2)という時の流れ・・・。

記録することにどんな意味がある? 

北 杜夫は追憶の作家だ。『幽霊』などの作品を読むと感じるけれど、追憶する、来し方を振り返るって、時には必要だと思うけどな。記録はその助けになるよね。そう思うからぼくはダイアリーへの記録を続ける。2027年には50冊になる。


*1『奪還 日本人難民6万人を救った男』城内康伸(新潮社2024年)

*2 48年を訂正した。


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