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■ 中学生の時『砂の器』を読んでその面白さに魅かれ、それ以降かなりの清張作品を読んできた。このことは既に書いているが、最も好きな作品が『ゼロの焦点』だということも書いている(過去ログ)。今朝(30日)『ゼロの焦点』(新潮文庫)を改めて買い求め、朝カフェで読み始めた。
『ゼロの焦点』は人に知られたくない自分の過去を知る人物と長い時を経て遭遇してしまうことから始まる事件、悲劇を書いた推理小説。
カバーには海岸の崖が描かれているが、サスペンスドラマに頻出する崖は清張のこの作品が最初だったようだ。その後、犯人を崖に追い詰める展開が定番になった(*1)。
この本を書棚に並べておきたいと思ったのが直接的な購入動機。何年ぶりの再読なんだろう・・・。
*1『清張地獄八景』みうらじゅん編(文春文庫 57頁)