透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

中川村の火の見櫓

2022-02-18 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)上伊那郡中川村 4脚444型 撮影日2022.02.17

 所用で中川村へ。帰路この火の見櫓と再会できた。1基、また1基と姿を消している火の見櫓。このような状況にあって、1年半ぶりに再会できたことは幸せなことだ。





脚部のデザインが正面だけで他の3面はブレース入りで櫓のままというのは残念だが、末広がりのフォルムは美しい。2020年10月16日に見た時は消防信号板があったが(過去ログ)、昨日(17日)は無かった。


てっぺんの避雷針と見張り台の手すりに同じようなデザインの飾りが施されている。消火ホースを引き上げるために柱の上端から腕木を出して滑車を付けている。見た目は芳しくないが必要なものだからと割り切って見るしかない。


外付け梯子から踊り場へ、移動しやすいよう手すりに配慮している。





163枚目

2022-02-18 | C 名刺 今日の1枚

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**日本の絵画は西欧や中国の絵画よりも、「美」を大切にしているのではないか。** 『日本美術の核心』(ちくま新書2022年)で著者の矢島 新氏はこのように提起し、続けて西欧や中国の絵画は美よりも真実や真理を優先しているように見えると指摘している。(81頁)この本にいついては稿を改めたい。 

江戸末期に日本に入ってきた写真技術。写された人物を見て、絵画とは違うそのリアルさに驚いたに違いない。このことがphotographを真実を写すという意味で、写真と訳したことにも表れているのではないか。photoを原義通り光としてphotographを写真ではなく、光画とでも訳していたら、と思うことがある。そう、写真は真実を写すわけではない。

前置きが長くなった。久しぶりにプライベートな名刺を渡す機会があった。相手は上條紗季さん。この写真は彼女の印象とは違うような気がする。どう違うのかについては触れない。

火の見櫓に全く関心のなかった彼女が俄かに興味を持ち始めて、出先で出会った火の見櫓をスマホで撮って、見せてくれるようになった。火の見ヤグラー、やぐらおじさんとしては嬉しい限り。

やぐら女子になって欲しいなぁ。


写真と名前の掲載は本人の了解済み