透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 丘の上に立つ火の見櫓

2017-06-17 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)木祖村小木曽の火の見櫓 撮影日170612

 昨年(2016年)の5月、木祖村から旧奈川村に向かって県道26号を走っていてこの火の見櫓を見つけた。脇道に入り狭い生活道路を上っていき近くまで行ってきた。(過去ログ) その時、いつか再訪して下に見えていた県道から丘の上に立つ様子を撮りたいと思っていたが、先日その機会があった。

火の見櫓の立地条件として集落を一望できることが挙げられるが、その一方でいち早く火の見櫓に駆けつけることができることも挙げられる。このふたつの条件は相反する場合が多く、後者の条件を優先している場合が多い。従ってこのような小高い丘に火の見櫓が立っていることは少ない。木祖村のこの辺りは民家がまとまって集落を形成しているわけではなく、分散している。このような状況を踏まえて遠くまで半鐘の音が伝わるように、と丘の上を選んだのかも知れない。

いや、このような明確な理由で選んだわけではなくて、たまたま丘の上に敷地が見つかった、という単純なことなのかも知れない。世の中、案外このようなことが多いのではないかと思う。


 


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