透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

辰野町小野の火の見櫓再訪

2021-02-12 | A 火の見櫓っておもしろい


火の見櫓のある風景 好みの道路山水的構図
(再)上伊那郡辰野町小野下雨沢 4無44型 撮影日2021.02.11

この火の見櫓は2014年9月に一度観察している。一度観たらそれでおしまい、ということにはしない。好きな小説を何回も読むことと同じで、何回か観ているうちに初めて気がつくこともあるし、季節や天候、時間帯によっても火の見櫓は雰囲気が変わる。



屋根:存在感のある蕨手と避雷針の飾り
見張り台:4隅の面取り部分の飾りは「開いたハート」を上向きと下向きセットにしているが、このパターンを手すり4面に繰り返している。見張り台直下にも櫓部分と同じ、リング式ターンバックル付き交叉ブレースを設置している。これには構造的な意味合いはなく、装飾的なものだろう。



屋根と櫓上端との接合部:ずいぶん入念に接合している。屋根の補強材の入れ方も分かる。

この写真だと半鐘をどのように吊り下げているのか分からない。もっと的確なアングルがあったと思う。撮り急いではいけない(反省)。消火ホースを干すために掛けるフックはこのくらいの位置にあると作業しやすいだろう。このフックの取り付け高さから、この火の見櫓の屋根てっぺんまでの総高を約12メートルと見た。



外付け梯子と踊り場の取り合い:整ったフォルム。左側は消防団詰所(屯所)の外付け階段から櫓の踊り場に掛けられた梯子。



「辰野町第十七分団」という切文字が取り付けられている。2014年にこの火の見櫓を見た時は切り文字には注目していなかったようだ。



柱あれど脚は無し。基礎から突き出した短材と柱材の下端を接合している、という理解でよいのだろうか・・・。このような方法にすると建て方がやり易くなったのだろうか。


 



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