火の見櫓のある風景 長野県朝日村にて 描画日 2023.06.20
■ 緑色と一言で括ってしまうけれど、様々な緑で構成されている風景。それら多くの緑を自分の色彩感覚で捉えて、透明水彩絵具で色を付ける。遠くの山は青みを帯びる、と頭では理解しているけれど、それが実際にどんな色なのか、現地でじっくり観る。
空は水だけ付けた太い筆で画面を濡らし、次にたっぷり水を付けた筆に絵具を付けて着色する。滑らかな表情の空、適宜ティッシュでふき取って雲を描く。
遠景の山は太い筆に水をたっぷりつけて、絵の具を薄めにフラットに塗る。やや太めの筆に替え、用紙に筆の当て方も変えて、中景の山の稜線に表情を出す。近景の植物の葉はあまり水を付けない筆で色を置く。最近、Wet on wet、Wet on dry などの水彩画の描法に関する言葉を知った。今まで意識することなく描いていた方法が言語化できると、きちんと身に着くのだろう。
習作、この風景を短期間に3回描いた。難しい・・・。火の見櫓のてっぺんと遠景の山との対比。この部分はイメージ通りで、気に入っている。