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■ この火の見櫓は小高い所に立っていて尚且つ背が高いので、遠くまで見通せる。なかなか整った姿で美しい。櫓はなめらかなカーブを描いて下に広がっている。櫓の高さに比して脚が短いような気もするが、これはこれでまとまっている。
反りのついた方形の屋根、控えめな蕨手。隅切りをした4角形の見張り台、丸鋼のみで装飾無しの手すり子。シンプルでモダンな印象。床にモーターサイレンを設置してある。
地上で叩くことができる半鐘。寺院の梵鐘のような表面のデザインで龍頭もあれば乳や帯、撞座もある。
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踊り場
2基とも同じ鐵工所の製作だから全体の印象、細部のデザインがよく似ている。