朝日村HPより転載
■ 長野県朝日村の朝日小学校は今年2024年開校150周年を迎えた。
朝日小学校の校歌は昭和26年3月1日に制定されたとのことだが、3番の歌詞がすごい。
「平和な日本のゆく道をわれらもうたって進もうよ」
「うたって」はもちろん歌を歌うというような意味ではなく、謳ってだろう。謳うとは主張するという意味だ。校歌にするということは高らかに宣言するということだ。子どもたちに寄せる期待の大きさが解る。
朝日は民度が高く會津(会津)八一や折口信夫が講演するような村だったのだ。塩尻短歌館通信「短歌のふるさとVOL34(平成20年9月25日)」に掲載された記事は**朝日村が會津八一の学術講演を受容するにふさわしい土地であり、八一の学術的生涯を育てるポイントになったと言えるのではないか。**と結ばれている。
小学校の校歌に「平和な日本のゆく道をわれらもうたって進もうよ」という歌詞があることも、上記のことと無関係ではないように思われる。
いま改めて、研精覃思(けんせいたんし)の意味を考えなければならない。
「研精覃思」と書かれた會津八一の書碑(朝日村中央公民館前庭)