630 松本市里山辺下金井 撮影日160625
■ 下金井集落内の生活道路の辻に立っている火の見櫓。3角形の櫓に6角形(6角錐)の屋根、6角形の見張り台はごく一般的な組合せ。櫓内に設置された梯子の段数と間隔から見張り台の床までの高さを約7.5mと推測した。屋根頂部までの総高は約11mとなろう。
屋根頂部の大きめの「団子」はこのあたりの火の見櫓ではなじみ。下り棟先端に蕨手は無い。5つのスピーカーが半鐘を囲むかのように設置されている。強度的に大丈夫かな、と思わせるような頼りない感じの手すり。
脚部。第一横架材の中央部と柱材の下端部を斜材でつないでいるだけの簡素なつくり。部材接合は溶接。
柱材とガセットプレートとはリベット接合、横架材とガセットプレートとはボルト接合。注目はブレース端部。ガセットプレートとボルト接合しているが、これは珍しいかもしれない。ガセットプレートの孔にブレースの端部を曲げて通して、ただひっかけてあるだけのものが多いように思う。
この火の見櫓ではリベット接合とボルト接合、それから溶接と3種類すべての接合方法が採られている。
南信のヤグラー・それがしさんのブログから情報を得て、里山辺の火の見櫓巡りをした。それがしさんに感謝。