パソコンを使うようになってから十年以上経つのだけれど、
それ以前は、報告書に始まって技術資料などは、全て手書き。
紙で書類を残して、自分はそのコピーをファイルに入れて保管していた。
パソコンで書類を作る今では考えられないくらい
手間と時間を費やして作ったようだけれど、実際には今とさほど変わらない。
要は仕事を進める前に、自分が作る書類や資料をある程度予想して、
こまめに作っていた気がします。
今はパソコンに雛型があって、そういった事も楽なはずなのに、
楽になると、人間は手を抜いて楽をしてしまう。
だから、何か仕事を終わらせたら翌日には報告書を作って
一区切りつける僕は、若手からすると、何か凄いことをしているように
言われるのだが、僕の先輩世代からすればごく当たり前の事。
特に手書きとパソコンの端境期でやってきた僕の場合、
パソコンで書類を作るようになり、書類を紙で保管しなくなった今は、
逆に書類や、資料の保管がいい加減になってしまった。
元々電子データーは、『ファイル』という名前で呼ばれている事でも判るように
名前等で区別して、本来は整理整頓がし易くなるはずのものだった。
実際に、パソコンを使い始めた当初はそうだったし、それと並行して
自分が作った書類は紙に印刷して、キングファイルに保管していた。
しかし、場所を食ったり、試料の仕分けがだんだん面倒になってきて、
いつしか電子データーをメディアやハードディスクに保存するだけになって
結局、見つけようと思った時に見つけにくくなったり・・・・
そんな中、僕が育てている若手が、僕が自分のパソコンのに保管している
非公開のファイルを探すのに時間がかかっているのを見て、
僕のパソコンのファイルを整理をしてやると言う。
弟子の目当ては、僕が大量に持っている技術資料らしい・・・・・。
弟子いわく、『お宝』だそうです。
でも、人から貰った情報は、自分の手で集めたものとは理解度が違うからね。
そんな易々と渡す訳には行きません。
自分で暇を見て、コツコツと整理するしかなさそうです。