毎日、朝7時過ぎに家を出て、通勤電車に揺られながら会社に行き、
8時半にはデスクに着く。
パソコンを立ち上げてメールのチェック。
仕事が何もないのだから、入ってくるメールに重要な物は何一つない。
日経ビジネスやダイヤモンドビジネスと言ったウェブマガジンの
メールが殆どを占める。
そしてスケ―ジュール表を確認。
ここ2年半、グループの退屈な定例打ち合わせ以外は何もない。
そのスケ―ジュール表を確認して・・・・やっぱり何も無い。
次は工数の打ち込み。
何故か何も仕事が無いのに、間接業務で時間を落とすと原価に響くらしく
研究開発の工数を8時半から17時までで打ち込む。
取り敢えず、これで仕事をやって居る事にはなるみたい。
一連の『仕事』に約10分。それを終えると、後はやる事が無いから、
ウェブマガジンの中で気に入った記事を探しては読んでいる。
こんな毎日・・・・・刑務所と一緒だね。
退屈を通り越して、これは僕にとって拷問に近い。
友人に『ゆうちゃんは籠の中の鳥になっちゃったね』と言われた。
でも、僕の場合は餌を貰えているから、生きては行ける。
籠の中で羽ばたく事も無いから、多分飛び方も忘れて居そう。
僕はその友人に『でも、昼休みには自由に走り回ってるから籠じゃないね』
と言ったら笑ってた。
そう・・・・・、僕は籠じゃ無く、どちらかと言うと『檻』の中。
『カギの付いていない扉が開いた檻』の中に居るような気がする。
出ようと思えば、いつでも外に出られる。
つまり、いつでも辞めてちょうだいと言う事・・・・・。
ただ、檻の中にも生きて行くだけの餌が置いてある。
取り敢えず、何もしなくても給料はキチンともらえる。
結局、檻の中に居るのは僕の勝手、自らの意思だ・・・・・という感じ。
ここ数カ月で、精神的な不安定さは、だいぶ改善されて来たけれど
最近、また睡眠が浅くなってきた。それも日曜日の夜から木曜日の夜。
やっぱり、会社に行くのが嫌なんだろうなぁ・・・・
定年まで1年を切ったので、もう少しの辛抱だと思ってるんだけど、
芝居の公演が終わってしまったら、暫く稽古は無くなる。
サッカーの試合は、芝居の稽古のように毎週ある訳じゃない。
また、気分転換が難しくなる。去年も公演が終わってからおかしくなった。
一年後にはその『檻』から出なくてはならない。
今はその準備を始めた処・・・・・
もう、二度と『檻』の中の生活はしたくないなぁ・・・・