一事が万事とは、一つの小さなことに見られる傾向が、
他のすべてのことに現れるということ。
一つのことを見れば、他のすべてのことが推測できるという諺。
些細な事で芳しくない一面を見せられた人が、その人に対して
万事が同じ調子だろうから、他の場合も悪いはずだ・・・・
と、推測する場合に使われる。
あまり良い事の表現には使われない言葉ですね。
サッカー部のメンバーにも良く話す事に、
『仕事ぶりを見れば、どんなサッカーをやるか?想像がつく』
逆に、サッカーを見れば、仕事も想像がつく』
があります。
今まで会社のサッカー部で30年間、この間にキャプテンが6人。
去年、1試合だけ若手チームの人数不足で借り出されたから、
自分の子供の世代の連中と一緒にサッカーをやった事になる。
それくらい、サッカーを通じて会社の色々な人間を見てきたが
この僕の持論は、殆ど間違っていない。
今日は例によって『針のむしろ』である、グループ内の打ち合わせ。
相変わらず進捗をこの打ち合わせで確認するような無駄な時間。
なんせ、僕は完全に無視され、意図的に仕事から外されている。
仕事の担当者一覧表みたいなものを、その都度掲示するんだけれど、
パート社員や期限付きの派遣社員の名前まで書いてあるのに、
僕の名前は、何処にもない。
仕事を与えていないのだから当たり前ですが、こういった行為が
僕に対するパワハラの証拠になる事にも、気がついてないみたい(笑)
で、今日はクレーム処理の話になって、ある回路のICが破損すると言う
クレームについて報告が有ったんだけれど、それに対して
『部品交換して治った』で終わらせてしまった。
それに対して、『故障原因を設計として検証しないのか?』
と、あろう事に派遣社員の人から指摘を受けてしまった。
それに対して、グループ長は無言でスルー・・・・・。
要は、アナログが判らないから、触れたくないのでしょう。
僕は経験的にICの使い方が悪いなと思ったけど、敢えてその場で
それについて語ろうとは思わなかった。
会議が終わってから弟子を呼んで、説明したけれどね。
もう一つは、無知から来る高圧回路の設計ミス。
それも、会議の場所でカタログ開いて見せてるけど、設計の不具合が
何処にあるのかも気がついていない。
流石に、これだけはコメントしましたけど・・・・・
これも弟子に『お前が関わって居て何でこんな事になるんだ!』
と言ったら、弟子の知らない所でやられている仕事だそうで、絶句。
その他に、若手から来週から始まる新年度の組織について質問。
『まだ、何も聞いていない』という返事に、皆が驚きの顔をする。
そんな訳ないじゃない・・・・・って、誰でも思うよね。
ましてや、4月から新しいメンバーが一人来る。
その子をどの場所に座らせるのか?すら決めていないみたい。
このリーダー、まさに一事が万事。
計画性が無く、行きあたりばったりの対応でやって居る。
だから、部下の若手はいい加減うんざりしている様子。
こんな組織運営を見ていると、1902年(明治35年1月)に日本陸軍第8師団の
歩兵第5連隊が雪中行軍の途中で遭難した、八甲田雪中行軍遭難事件を連想する。
部隊が無謀な上官の判断ミスによる訓練で全滅するという、阿呆な事故の原因は
気象条件、稚拙な装備、指揮系統の混乱、極端な情報不足、認識不足とされているが
これだって、やっぱり『一事が万事』
若い連中が、全滅という憂き目に遭遇しない事を祈るばかりです。