定年退職まで1年を切った。
定年後は、雇用延長で会社に残るのか?
色々、悩むところだけれど、正直な話をすれば、
今の子会社でも馬鹿にされているような時状況では、
とてもじゃないが、プライドの高い僕の居る場所はない気がする。
かと言って、プライドなんて捨ててしまえ・・・・と言われてもね。
他人には解らない、僕の気持ちがあるのですよ。
嬉しいことに、こんな僕を定年後に迎えてくれそうな会社がある。
僕のマネージメント能力を知っている、元社員が自分の会社で
新しい設計拠点を作るので協力して欲しいと・・・・・
そんな話をされた時に思い浮かべた言葉が
『捨てる神あれば、拾う神あり』
世の中には様々な人がいて、自分のことを見限って
相手にしてくれない人もいれば、その一方で
救いの手を差し伸べてくれる人もいる。
日本には八百万の神がいるのだから、
不運なことや非難されるようなことがあっても、
くよくよしなくてもよいという教えだ。
でもね、僕の心のどこかで『もうこの業界はいいや!』
と言う考えがある。
ちょうど今やっている芝居の中で、僕にこんな台詞がある。
『いつか誰もが引退する。君は次の世代に仕事を放り投げればいい。
若い奴らに仕事をさせればいいんだ。そして君は新しいことをやればいい。
人生は長い』
まるで仕事のことや、定年後について悩んでいる僕を見て
脚本を作った座長が、僕にメッセージを送ってくれたような台詞。
この台詞は、台本を読んだ時に僕の心を揺さぶった。
今日は検査があって休暇を取ったのだけれど、その空いた時間で
秋葉原の叔父夫婦の顔を見に出かけたのだけれど、
会社に居場所がないという悩みがあって、気がついたら不眠症になって、
カウンセリングを受ける身になったという話をしたら
『お前がやりたい事をやればいい。俺が出来ることは全て手を貸してやる』
と、叔父に言われた。
何だか、凄い味方がまた一人現れたって言う感じ。
今度こそ、叔父のそんな思いに応えないといけないな・・・・って。
定年後について、まだハッキリとした目標が見えてないけれど、
今までは、家族と会社のために一生懸命やってきたけれど、
この後の人生は、自分のため、自分が楽しむための人生にしようと
僕の心の中で、何かが動き出した気がした。
やっぱり僕には沢山の支えてくれる人が居る。