劇団という、芝居を通じて集まる集団にはいろいろな人が居ます。
僕は会社だとか、同級生だとか、しがらみのある人以外の処で
こういった『大人の遊び』が出来る劇団が好きですね。
しかし、僕を含めて色んな人が居ます。
稽古中はボケちゃったのか?と、散々心配させておきながら、
本番になると、人が変わったようにシャキッとするお婆ちゃんが居たり。
どんな役をやっても、いつも台詞は棒読みのおじさんや、
言われた通りの仕草しか出来ない人たちも何人か居ます。
でも、我々の劇団はアマチュア劇団なので、それも仕方が無い。
ただ、練習してこない人が居たのは嫌でしたねぇ・・・・
練習してこないというのは、教えて頂いている先生方や、
振り付けや歌唱指導の助手をしている若い人たちに失礼です。
たぶん、そういう人は『自分は上手い』と思ってるんでしょう。
僕に言わせれば、他人よりちょっと何かが秀でている程度。
勘違いのせいで、芝居もちっとも上手くならないし、
自信たっぷりの唄だって、大したことはない。
自分は出来ないんだって事を受け入れないといけないのに・・・・
そういう人は他人に対して傲慢な態度を取ったりする。
この手の人間は、得てして『私はキチンとやってる』と言うのですよ。
集団で何かをやると、社会の縮図が出来るから面白いです。
会社では違う・・・・なんていうのは嘘ですね。
芝居に向う姿勢をみれば、その人の仕事ぶりは容易に想像できます。
人間ウォッチングと言う点でも、劇団と言う集団は面白い。
本当に、色んなタイプの人が居ます。
劇団は体育会系のチームスポーツに似ています。部活ですね。
誰かのミスや、足りないところは皆でカバーし合う。
味方のプレーを貶さない。意見はポジティブに・・・・
もしミスをしても、他人のせいにしない・・・・
『悪ぃ、悪ぃ・・・』で済ませて、次へ繋げる事が大事です。
芝居だけじゃない、サッカーや音楽でも、そういう態度の人が好きですね。
色々な人が集まって一つのことをやるから面白い。
そして劇団は『大きな家族』だなぁ・・・・って、いつも感じます。