会社に居ても暇なので、最近は色んな事を考えるようになった。
以前と違って、物事を客観的に見れるようになった・・・・と言うか、
今更、口出ししても何も変わらないであろう物事に対して、
意識やエネルギーを注ぐ事が阿呆らしくなったので、
他人事になったと言う感じかなぁ・・・・・。
そう云う目で見ると、会社組織って言うのは面白い。
今朝、調整部門の若者と話しながら一緒に駅から歩いてきた。
製造部門でも開発部門のように『フレックスタイム』だったら・・・
なんて、ぼやいていた。
うちの会社は設計・開発部門はフレックスタイム。
コアタイムと言って、10:30~15:20の間は、居なくてはならないが
出社や退社時間は、月間の来て規定就労時間を満たせば自由。
普通に仕事をやって、たまに早く帰りたい時にそれを利用する事が出来る。
ところが、往々にして出勤時間が毎日遅くなる『ズレックスタイム』になる。
それを『だらしが無くなるから』と言って、その制度を部署の管理者が放棄する。
特に、製造部門は昔さながらの時間管理を好むから、そうなってしまう。
僕は、製造部門のフレックスこそ製造部で活用すべきだと思う。
特に街中に走る車や、社内に人が歩く振動が無い夜中にしか性能が取れない、
電子顕微鏡の様な振動に弱い装置などは、夜中に性能評価をする事が良く有って、
残業時間の抑制や、法規制がある対策で出社時間を遅らせて、
夜中に効率よく、作業をやっていた時期が有った。
そう云う、制度が出来ると必ず現れる『だらしが無い奴』が居る。
前の日に飲んで、起きられなかったり、大事な会議のある日でも、
フレックスで出勤するような『だらしが無い奴』が現れる為に、
その部署は、フレックス制度を返上してしまった。
僕ならば、だらしが無い奴だけをフレックス勤務対象者から外すけど、
会社の連中は『悪平等』でも、それを理由に止めてしまったりする。
会社の場合は『賛成』『反対』と言うより、『出来る』『出来ない』なのかな?
僕はどんな時でも『こうすれば出来る』という方向で思考する。
フレックスタイムなどは、自己管理出来ない人間は対象外にすれば良いだけ。
ところが、半数以上の管理者はその『だらしが無い奴』を指導できず、
部署ごと、フレックス制度を返上してしまうのだ。
今まで通り・・・・が楽な人間たちが管理者に居る限りは無理なのでしょうね。
先だっての大阪都構想の反対者も、結局は似たようなもの。
一部の人間の為に、多くの人間が犠牲になる。
僕は同じ仕事をするなら、楽に楽しく出来る環境を作るのが管理者の仕事だと思っている。
みんな、たまには3時くらいに上がって、野球やサッカーの試合を観戦しに行ったり、
映画や演劇を見に行くゆとりが有って良いと思う。
逆に、そうなれば仕事にも気合が入る気がするんだけど・・・・。
『今日はサッカーの試合を観に行くから』
と、いつもより頑張って仕事をする日が有る方が、
仕事のやり方にもメリハリがつくと思うんだけどね。
こんな話をすると、いつも思い出すのが、
『総じて務める、読んで字のごとく『総務は全ての社員相手のサービス業』。社員が快適に仕事をする環境を作るのが仕事』
と、長年に渡って某ホテル経営会社の総務を仕切ってきた、バンドの相方の言葉。
『総務のプロフェッショナル』だなぁ・・・・・って思って、いつも尊敬していた。
ポリシーを持って、仕事をして来た人間の言葉です。
とは言っても、田舎の町工場の様な企業風土の会社には、
そう云った『社員相手のサービス業』は、見果てぬ夢なのかも知れません。