週明けの今日は、久しぶりに社長と会った。
夏休みからアメリカに出張していたので久しぶり。
僕が『おはようございます』と言ってデスクに向ったら
社長から呼び止められた。
『今後のこと、聞いたよ。力になれなくて済まんな』
と社長が言うので
『いや、オファーがなければ仕方がないです。むしろスッキリしました』
と応えて、その場を離れた。
正直言って、社長には色々と目をかけてもらって感謝している。
ただ、僕は今の部署のような『ハラスメント』を平気でやるような
そんな組織には興味がない。
他部署で必要とされない以上、この会社とはこれきり・・・・。
雇用延長して、惨めにすがりつくような事はプライドが許さない。
むしろ、雇用延長の希望を撤回したことでスッキリした。
無神経で間抜けな部長が、僕にメールを送ってきた。
多分、間違って送ってきちゃったのだろうけれど、
内容を見て、思わず声を上げてしまうほど笑ってしまった。
今年度の予算の中に『高圧電源』の予算が入っている。
しかも、僕がずっと前から言っていたもの。
新しい装置に入れる新型電源を作らないと、商品に間に合わない。
それで、去年の今頃に僕が作ろうかと持ちかけた。
ところが、本社で作っているからそれを使うと断られた。
本社で作っているものは、とてもじゃないが商品にならない。
いわゆるジャンクで作った実験回路。
商品化するには、小型化する必要があり、そのためには試作して
評価するだけで1年は必要になる。
本社で作ったものは試作品。しかも評価は2年かけてやると聞いていた。
そんなわけでとある電源メーカーに作らせることにしたんだろうけど、
その電源は10年前にそのメーカーに試作させて、上手く行かなかった。
僕の後任者が、評価して継続しなかったから問題点は潰れていない筈。
そのことを知っているなら、その対策をどうするのか?
メーカーに問い質してから作らせるのが普通のやり方。
ところが素人には、わからないのですよ・・・・・
同じ失敗をまたやって、不具合が出たら電源交換というパターンで
売り続けるつもりなんだろうなぁ・・・・
そして、ノウハウを知らないからメーカーの言いなりになるしかない。
その対策で内作をするように、僕は進めていたんだけど・・・・
もう、どうでもいいです。
失敗しようが、僕には関係ない。
知ったかぶりの連中に作れるものは、その程度。
気の毒なのは、その装置を扱う営業とフィールドサービス。
もしかしてなにか訊いてくるかも知れないけれど、
万が一そんな事があったら
『わかんないや、もう忘れちゃった』と応えるつもりです。
実験や設計試料も、既に消去しちゃった。
有るのは僕の頭の中と、それを書き留めた自宅のパソコンの中だけです。
僕を馬鹿にした連中に対して仕掛けた罠が、本当の爆弾になっちゃいそう。
爆発しないことを祈ってます。