『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、楽しく生きる事
周りにも笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

『大佐』と『大統領』の話 (最終回)

2015年09月21日 | Weblog

『オバマ』ならぬ『オバカ大統領』ことKは、僕が一番信頼し、心を開くことが出来る仲間。

会社では『寡黙』なイメージが定着しているK。
確かに職場では殆ど口を利かない。
僕のように雑談して、周りとコミュニケーションを取るタイプとは真逆のタイプ。
当然、僕は年がら年中、お喋りしている『うるさい奴』として、Kは『真面目で静かな男』と、
僕とは対称的なキャラクターとして、周りの印象が定着する。

僕は自分が決して静かな男だと思わないし、そういうキャラクターを
意識して作ってきたから、良いのだけれど・・・・・

Kに関しては、その素顔を知っている人間は片手くらいしか居ないんじゃないだろうか?
少なくとも『秘密部隊』のメンバーは、明るく『饒舌』なKを知っている。
この『秘密部隊』を作って飲むようになった当初は、Kの会社でのキャラクターとの違いに
若い連中は、ちょっと驚いた様子だった。

この間の飲み会だって、Kはかなり『お馬鹿』な処をみんなの前で見せている。
会社広しとはいえ、その中で一番ユーモアと知性を兼ね備えているのがKだと思っている。
この間の飲み会での会話

K:『そういえば先生、腹の調子は大丈夫なの?』
僕:『うん、入院したときは手術かと思って目の前が真っ暗になったけど・・・・』
K:『俺なんか、胸をバックリ切って開けたからなぁ・・・・』
僕:『あれ?肺に穴が開いたんだっけ?・・・・タバコ、吸う?止めたんだっけ?』


Kはお土産の青唐辛子を食べるて、トイレへ立ち、暫くして帰って来た。

僕:『こんな辛いもの喰ったら、俺は死んでしまう』
K:『うん、この種と皮の汁がヤバイなぁ』
僕:『そんなもの、触って目でも擦ったら大変だぞ・・・・痛いだろう?』
K:『うーん、実はさぁ、俺もトイレに行ってそれに気がついたんだよ』
僕:『なんだよ、目でも擦ったか???』
K:『いや、下半身が今、燃え上がっているみたいなんだよ・・・』
僕:『馬鹿だな、手を洗わずに一物を支えたのか???』
K:『うーん、竿の辺りが熱く燃え上がっている感じだぁ・・・・』
僕:『汁の付いた手で、そこら中触るんじゃねぇぞ!』
K:『大佐がトイレに行ってる間に、タバコのフィルタ触ってやろうかと思った』
僕:『油断ならない奴、また俺を陥れる気だな・・・・』
K:『バッグのファスナーとかに塗っておいたら、絶対触るよね・・・・』
僕:『とんでもねぇ奴だな・・・・しっ!しっ!』


ここで、昨日の日記に書いたCEマーキングの測定中のアクシデントの話。
CEマーキングのテスト項目に外部の電波で、装置が誤動作を起こさないか?、
どんな挙動を見せるのか?を検査するテストがあったのだが、その基準すら判らないので、
とりあえず僕が装置の前で画像を見ながら、判断することにした。
ところが、通常は3V/mという強さの電波を当てる規定なのに、
僕が見ていたときになんと、その3倍以上の10V/m以上出ていたのです。
それを聞いていたほかの連中は唖然・・・・・ 『よく、生きてられましたね・・・・』

若い連中が、耳を傾ける。

僕:『こいつ、危うく俺を殺すところだったんだよ』
K:『さすがは超人、普通の人じゃ生きてないですね』
僕:『俺を電子レンジの中に入れたみたいな目に遭わせたんだぜ』
K:『なんか、体が熱いって言ってましたよね?・・・・』
僕:『出力のメーター見たら振り切ってたじゃねぇかよ・・・・』
K:『いやぁ、気がついたら制御用の光ファイバーが折れてたんだよ』
僕:『あれ以来、記憶力が低下した・・・・お前のせいだ』
K:『大丈夫、もっと強くても良かったかなぁ・・・・』


こんな会話が僕との間ではポンポンとテンポ良く出るのですよ。
若い連中は、二人の会話を漫才でも聞いているようにして、笑いながら聞いている。

そして、僕と共通の話題はなんと『音楽』
Kは、僕なんかよりずっと良く音楽を聴いている。
それもロックやジャズ。
僕:『そういえば、テレキャス買うって話はどうなった?』
K:『うーん、欲しいけどもう弾けないですよ』
僕:『弾かなくなったら、俺が1万円で買ってやる』
K:『何本、持ったら気が済むんですか?』

僕が若い連中にKの趣味を色々話す。

僕:『こいつ、中古車を買える様な値段の高級自転車を乗り回してるんだぞ』
K:『最近は、そんなに遠出しなくなった、歳かなぁ?
(ちょっと自慢げに嬉しそう)
僕:『あの宇宙人みたいなヘルメット被ってるのか?』
K:『いや、最近は恥ずかしくて被らなくなった』

一同沈黙・・・・・多分、その姿を想像・・・・・

Kの素顔は、会社で見せている借りの姿とは全く違う。
そういう使い分けが出来るKを、僕は羨ましく思うのです。
こんな面白い奴は、他にはいない。

コメント
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