今日は芝居の稽古。
午前中に、新しい会社の月次の経営会議があって、
それに顔を出したので、稽古には30分ほど遅れて参加した。
稽古の方は河岡先生に来て頂いて、振付をやっていたので僕が居なくても問題はなかった。
3時まで振付をやって頂いて、その後はいよいよ立ち稽古。
今日の稽古は色々と勉強になりました。
まずは体で表現すると言う事を、座長が自ら演技をして見せてくれました。
がっかりした時、怒った時など台詞よりも体の動きで表現する。
肩を落とし、背中を少し丸めるだけで、がっかり感が出る。
これ、普段の生活でよく見る光景なんだけれど、芝居になると逆に出来なくなる。
座長がいつも言っている、芝居だからこそ普段の自然な仕草が大事だと…
役作りする場合も同じ。
今回の役は、ちょっと難しい役なので、僕的にはかなり作らないといけない。
そう思っていたのだけれど、そうするとかえっておかしくなるみたい。
そんな訳で、他の人に対するアドバイスもしっかり聞いて、メモしてます。
今日、一番の収穫は役者同士の『距離感』。
物理的な距離も大事だけれど、精神的な距離感も大事だってこと。
芝居の中で、嫌っている人が近寄ってきた際の動きだとか、
避ける時の微妙な距離感は、稽古の中で本当に嫌いな人間なんだって
そう思わないと、演技も自然じゃなくなる。
要は、いかに役になりきるか・・・・と言う事なのでしょうね。
夕方からの稽古では、毛嫌いしている母親と最後に近づくシーンがあって
その時は、何だか気持ちが凄く込み上げてきて、涙が出そうになった。
母親役のOさんも、そういった何かを感じたのでしょう。
そのシーンでは、涙をボロボロこぼしながら芝居をしていた。
僕は自然に抱きしめたくなって、凄くいい感じで稽古が終わりました。
『今回の芝居はいい芝居になりそう・・・・』
そういう手ごたえを感じた稽古。
当然ながら、今日はいい気分で帰ってきました。