今日は退職後、初めての会社訪問。
目的はもちろんサッカーですが、技術的な相談を持ちかけられていたので
サッカーの後は、ゆっくり話をするつもりで居ました。
ところが、出がけに今度行く事務所の若い人から電話があって
緊急の案件が発生して、相談に乗ってほしいと言ってきた。
こうなると優先順位は、事務所の方になる。
健康保険証の返却があるので、会社へは行き、サッカーもやったけれど
約束していた相談に乗る話は、翌日に回すことになった。
もうすでに定年退職して、社員ではなくなったから、
当然、今日からは会社に行っても、今まで使っていたIDカードではなく、
入門時に入門表なるものに記入して入場することになった。
名前を書いて、身分は『会社OB』。
行き先は健康保険組合と記入して、構内に入った。
『Visitor』と書かれた札を胸にぶら下げて歩くと、なんだか急に
会社を辞めたんだなって、実感したりする。
それ以外は何も変わって居ないのにね。
名札が違うだけで、社内を歩く時の気持ちも変わって居た。
『もう部外者なんだなぁ…』っていう感じ。
だからと言って、会社を辞めて新しい道に進むことを後悔するわけでもない。
少なくともサッカーの仲間は、今まで通り一緒だし。
こういう感じって、多分その立場にならないと判らないかも?
そういえば、今日は偶然にも社内で若いころに世話になった大先輩と遭遇した。
誰もやらない仕事を持ってきた張本人。
2年以上かかって、やっと物にした装置の責任者だった人。
その仕事をやったお蔭で、のちに高電圧技術にのめりこんだのだけれど、
そういう意味では、僕の人生の転換期を作った恩人と言える大先輩だった。
僕が定年退職し、他の会社で仕事をすることになったことを告げた。
週に3日くらいのペースで、あまりガツガツ仕事をしたくないって話したら
『お前さんは、やり始めたら週に3日とかになるわけがないだろう』
と言われた。さらに
『今までやってきた事を他で生かせるんだから、幸せだぞ』
と励まされた。
何だか、その言葉が凄く温かいエールに聞こえました。
ありがとうございました。