大船渡で開催された『The North Journey』の3日間はそんな感じでした。
このプロジェクトで知り合った人が沢山いますが、その中でも
富山から三味線を抱えてやってくる中村夫妻と会うのが楽しみだった。
このご夫妻とは、2013年に東北の震災後に三味線の路上ライブをやりながら
たどり着いた『The North Journey』の会場になっている屋台村の
お好み焼き屋『なにわや』で偶然遭遇した。
僕らの出番を回してあげるから、ぜひ演奏して・・・・
と頼んだのだけれど、なんでも三味線っていう代物はギターと違って
簡単に音を出せるものじゃないと言われて諦めた。
それでも、ご夫妻は僕らの事を忘れずにいてくれて翌年再会した。
嬉しかったですねぇ。
それ以来、年に一回出会えるのを楽しみに、たまにメールしたり
奥様の書いているブログhttp://yuuta323.exblog.jp/を、僕が毎日覗いたり。
ご夫妻も、僕のこのブログを見てくれていて、
精神的におかしくなっている僕のブログを見て心配してくれたり・・・・
そんなご夫妻の三味線と太鼓の演奏を今回はじっくりと聞くことが出来た。
御自身も仰っていたけれど、多少のミスはあったみたい。
でも、肝心なのは演奏のテクニックじゃない。
『気持ちを込めた演奏を伝えられるか?』だと思っている。
その期待を裏切らず、僕には胸にどーんと入ってきました。
三味線は生き物の命を奪って作られる楽器。
そんな訳で三味線の演奏は『供養』も含まれているらしく、
半端な気持ちで演奏は出来ないと中村氏は語る。
東北の演奏行脚もそんな意味もあるのでしょう。
その気持ちが、演奏から十分に伝わってきました。
東京に帰ってからメールしたら、『ミスが多くて…』と言う返信。
僕は中村さんにこう伝えました。
『ミスは誰でもするもの。サッカーや芝居も同じで、ミスした時に慌てるかどうかです』
と、偉そうなことを書いた。
でもね、これ自分の経験からなんです。
サッカーなんて90%がミスのスポーツ。
ミスを気にしてプレーが小さくなる奴がいて『思い切ってやれ』と
試合のたびに言い続けている。
芝居も、本番で台詞のミスが出たりする。
そんな時に物を言うのが『普段の練習』なのですよ。
仕事でも同じ。ミスは付き物だけど、それをどうリカバーするか?です。
チャレンジしない奴には解らない、経験値っていうのがある。
今回の旅で、相方と今後やりたい事を初めて話しました。
これから練習して、その『夢』を実現しようって・・・・
中村夫妻のように『気持ちが伝わる演奏』が出来るように練習します。