今日は先週休んだ、台本の稽古でした。
休んだ分の遅れを取り戻そうと、今週はいつもより多く台本に目を通した。
台本の中に違和感がある部分を、何度も読み返してみて、
どうしても違和感が取り除けない部分は、脚本を書いた座長に質問することにした。
そのうちの一つは、最初のシーンで名乗らない事。
初対面の人に、名前を訊いて自分が名乗らないのはおかしいと・・・・
これについては座長も簡単に納得してくれた。
もう一つはちょっと僕の感覚と、他の団員との感覚の違いかな?
今回の芝居のテーマは『今を生きる』という事。
僕の役は、個人的に好きになれない男ですね。
好きになれない人間を演じるって、それなりに大変なのですよ。
それだけに台詞の一つ一つに、感情を込めにくい。
それで議論になったのが『結婚』というキーワード。
僕は結婚という言葉に凄く違和感を持って台本を読んでいる。
役的にも中年の男性がいきなり『結婚』を口にするだろうか?
40歳過ぎた中年で『パートナー』が欲しいという人は多いとは思うけれど
それが『結婚』に即座に結びつく感覚を僕は持ち合わせていない。
そもそもそんな歳になったら、結婚と言うものが煩わしい。
まずは『一緒に人生を送る』『一緒に暮らす』だと思うのです。
でも、世の中の大半の人は『結婚』することが責任だったり、
一つの区切りだったりするんでしょうね?
それが社会的な責任・・・・と考える人が多いのがうちの劇団員。
驚いたことに、若い人もそういった感覚を持っていたことです。
僕は『結婚』してみて、世の中の制度がそうなっているからなんだって
『結婚』と『同棲』『同居』の違いは、社会制度が認知しているかどうか?
それだけだって思っている。
シングルマザーや、離婚したら女性が不利になる日本社会は
そういう意味で、欧米ほど進んでいない保守的なものだって感じている。
それでいろいろ議論になったのだけれど、結局は『結婚』という言葉を使うらしい。
僕にしたらそれが芝居をチンケなものにしてしまう気がするんだけれど・・・・
僕以外の方たちは、いわゆる社会的な地位の高い方たち。
『結婚』に対する考え方も違うんだなぁ・・・・
そう感じたのでした。
この違和感、どうやって解消するか?
自分の中で消化できるのか?府に落とせるのか?
ちょっと時間がかかりそうです。