今月末までに形を作り上げる予定の装置。
後半は組み上げと試験運転をしながら、不具合点を直して行く予定。
まだ、外側を覆う板金の設計が残っているのだけれど、
この一連の修正が終わらないと、作れないのでこちらは想定内の作業。
日程表を顧客に提出して、それに沿ってほぼ予定通り進んでいるのに
間に入った業者の担当者から、文句を言われる。
うちの営業が窓口で、まめに連絡をしないから・・・らしいのだけれど、
僕にしてみれば、そんなことでなんで俺が文句を言われるんだ?
と言う感じ。
気に入らないなら止めるぞ・・・・とは言わないけれど、
この日程で無理ならキャンセルしてください・・・とは言ってある。
僕の見積もりで、普通にやるだけで開発・実験費込みで1000万円、
儲けなしで500万円くらいかかるって伝えたのに、
業者は100万円で作ってくれって言ってきた。
それならやらない・・・
って言ったのに、営業がうちと200万円ずつ損をして300万円で・・・・
なんて訳の分からない金額で請け負う約束をしちゃったので、正直言ってやる気は半分。
僕が難色を示したのを聞いた顧客が、ミストコレクターの業者を
独自に当たってみたらしいのだけれど、どの業者もやる気が無いうえに、
見積もり金額は数千万円、納期は1年後という回答だったらしく、
結局、僕等がやる以外、他に宛てがないらしい。
原理的なところから始まって、いったん顧客にレビューしたら期待されちゃって
それ以降はあまりこちらのやり方に口出しをしなくなったのだけれどね。
予備実験はいろいろチャレンジしてみて、ほぼ構想通り行きそうな手ごたえ。
初めてやる機械設計と筐体設計を一人でやるので、最初は図面の不具合や
寸法通り作ると、隙間が無くなって組みあがらないという、失敗も何回かした。
電気設計の実験も何とか上手く行きそうで、実験も終わった。
今回は、溶剤のミストを回収するタンクに入った、トラップ用の溶剤をを冷やすために
ペルチェ素子を組み込んだ厚手のアルミプレートを使って、
タンクの底から冷却するのだけれど、目標の温度は15度。
単体実験ではマイナス2度まで下がったのだけれど、
高分子の溶剤やタンクの熱容量を考えると15度まで冷却できるか?
ちょっと心配なところ・・・・
そんなわけで、今月は後半が忙しいのです。
実はこの仕事が終わったら、今の仕事に一区切りつくので、
これを機に退こうと思っている。
多分、それでも来年の春くらいまでは付き合うことになりそうだけれどね。
やっぱり、自分の好きなマイペースな生活がしたいのですよ。
明日から本格的に組み上げるので、写真を撮れたらアップする予定です。