後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

茶室の花と草月流の假屋崎省吾の活け花

2019年04月27日 | 日記・エッセイ・コラム
2019年04月11日に掲載した記事に活け花のことを書きました。今日はその続編です。
活け花、華道の成立は茶道と同じ室町時代中期と言われています。この華道を楽しんだのが池のほとりに住んでいた僧侶たちだったので「池坊」と呼ばれるようになったのです。
池坊の生け花は僧侶の侘び寂びの美意識が反映されているのが特徴です。
一方草月流は1927年に出来た新しいい流派です。初代家元は勅使河原蒼風でした。草月流の活け花は自由で前衛的な作風を特徴としています。
日本の華道には池坊や草月流の他に数十の流派があって日本の文化を豊かにしています。
それでは池坊風の茶室の花の写真2枚と池坊の活け花の写真1枚と草月流の假屋崎 省吾さんの作品の写真2枚を順々に示します。

1番目の写真は夏の茶室に飾った活け花です。

2番目の写真は秋の茶室に飾った活け花です。

3番目の写真は古流の池坊の立花です。

4番目の写真は草月流の假屋崎省吾さんの活け花です。

5番目の写真も假屋崎省吾さんの活け花です。
さて皆様はどの写真の活け花がお好きでしょうか?
大変大雑把に言えば東洋人なら1,2,3番目の写真の花が好きで西洋人なら4,5番目の活け花が好きと思います。しかし美意識の違いは民族によって違うでしょうし個人によっても大きく違いますから一概に議論すべきではありません。
假屋崎省吾さんの活け花は邪道だと言う人もいます。
しかし活け花は飾る場所によります。
假屋崎省吾さんの作品は大きいものが多いので豪華なホテルのロビーに飾ると素晴らしく見えます。あるいは国賓の歓迎晩餐会に飾ると会場を華やかな雰囲気にして大変良いと思います。
これは大型の彫刻や造形先品と同じで飾る場所との調和が重要になっているのです。
假屋崎省吾さんの作品は芸術作品なのでを普通の活け花のように自宅には飾れません。
だからといって邪道だと言うのは間違いです。

それにしても茶室の花は楚々として良いものです。
季節の花を庭からとってきて小さめの花瓶に挿すのです。
日本の家庭ではよく見かける活け花は茶室の花のようです。そして花屋さんから買ってきた何本もの花を盛花風にいけた花々も良いものです。
男が結婚したい女性の活け花の心得を重視した時代もありました。
しかし現在は男も活け花をする時代です。
そして庭に植える花木と草花と室内の活け花をつなげて楽しむのも良いものです。
家内は表千家の茶花を習い草月流もきわめたので今日はえこひいきをして茶花と草月流をご紹介しました。
そして假屋崎省吾さんのことを下に詳しく紹介しました。勘弁してください。

それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

===参考資料=====================
假屋崎 省吾(かりやざき しょうご、1958年12月17日 - )は、日本のフラワーアーティスト。東京都練馬区出身。假屋崎という苗字は鹿児島県にあり、鹿児島県日置市が父親の出身地である。

園芸好きの両親のもとに生まれ、自称「園芸少年」であった小学生の頃から、NHK『趣味の園芸』『きょうの料理』『婦人百科』を定期購読していた。明治大学夜間学部を経て、早稲田大学文学部に入学。在学中の1983年、「自分を表現するための職業を考えたとき、好きな花で自己表現できるのではないか」と考え、いけばな「草月流」本部教室に入門。家元の勅使河原宏に師事する。映画監督でもあった宏が「いけばなで、それを仕事として独立する気概を持った人」を育てるべく設けた「男子専科」の初期メンバーであった。
早稲田大学卒業間近の1985年末に父親が急逝し、一旦は就職するが3か月で退職し、アルバイトをしながらいけばなに専念。その後、草月工房に入社。草月出版新人賞、ディスプレイデザイン賞など数々の賞を受賞し、財団法人草月会評議員、草月流師範会理事、草月流本部講師を歴任。1992年に現在の事務所を設立する。草月流の基本に留まらず、「假屋崎省吾 花・ブーケ教室[1]」を主宰するなど、ブーケなどの指導もしている。
1996年アメリカ合衆国大統領クリントン来日時、1997年チリ大統領来日時、1998年イタリア大統領来日時や、1999年今上天皇の在位10周年記念式典に於いて、花の総合プロデュースを務める。単に花を生けるということだけでなく、空間芸術家としての視点を持った作品を手がけている。
日本各地で個展を開催しているが、毎年秋の目黒雅叙園での個展は本人の企画で、教室展も催される。目黒雅叙園の保存建築「百段階段」は、国の登録有形文化財に登録されており、普段は公開されていない。その華美な装飾で埋め尽くされた空間に大がかりな作品も生ける。近年は地方の歴史的建築物にも意欲的に挑んでおり、まちおこしにも貢献している。

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