白馬東急ホテルは何度も泊まったことがありました。あれは子供がまだ小さかった50年以上前のことだったでしょうか。そのホテルは信濃大町の奥、木崎湖や青木湖のさらに奥の八方尾根や白馬連峰の下の高原にありました。当時の古いホテルはスイスの山岳ホテルのような三角屋根の木造でした。部屋は屋根裏部屋の感じのような内装で、小さな縦型の窓がついていました。庭には芝生が広がり、その向こうは森になっています。古いヨーロッパのホテルの雰囲気でした。その森を抜けると白馬連峰が見渡せるのです。近くのゴンドラに乗ると八方池まで登れたのです。そこからは八方尾根の向うに広がる白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華岳などがパノラマのように見えたものです。その初めての旅は私ども家族にとっては非常に印象深い旅でした。
その思い出があるので、その後も数回、白馬東急ホテルに行きました。家内の両親と泊まったこともありました。義父が、坂倉準三氏の設計した屋根の形を気に入ってました。またフレンチのコースも美味しいと喜んでくれました。
白馬東急に泊まり、次の日は上高地へ行く一泊二日の小さな旅をしたこともあります。その白馬東急ホテルにまつわる写真を示します。
1番目の写真は安曇野のあるガラス工芸店の店先から撮った白馬連峰の写真です。
写真には白馬岳(2932m)、杓子岳(2812m)、そして白馬鑓ケ岳(2903m)が写っています。
2番目の写真は、ホテルの庭先の森を横切って眺望の良いところに出て撮った白馬連峰の写真です。
3番目の写真もホテルの庭先の森を横切って撮った白馬の主峰です。
白馬岳に登り、その日本一の大雪渓を渡るのが学生時代からの夢でしたが、見果てぬ夢に終わってしまいました。
4番目の写真は白馬東急ホテルの中庭の風景です。
5番目の写真もホテルの中庭の風景です。ホテルの中庭は50年前と同じように芝生が広がっています。しかし樹木が50年間で大木になっています。夜は静かなダイニングで正式のコース料理を食べ部屋に帰りベランダで夜の庭を見ながらビールも飲みます。
白馬東急ホテルの近くには山に登るゴンドラがあります。兎平まで登れます。
ゴンドラの終点は標高が1400mと高く、その大きな展望台からは北に戸隠山や飯綱山が見えるのです。
ゴンドラの終点は標高が1400mと高く、その大きな展望台からは北に戸隠山や飯綱山が見えるのです。
6番目の写真はゴンドラから撮った白馬東急ホテルです。後ろの山々は白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華岳などです。
7番目の写真は八方尾根に上がるゴンドラです。
このゴンドラの終点は標高が1400mと高く、空気が澄んでいれば浅間山や八ヶ岳、南アルプスの峰々や富士山まで見えるそうです。ゴンドラの駅の周辺は青草の茂るスキー場です。
8番目の写真は兎平に上がるゴンドラの下に広がるスキー場です。
ゴンドラの終点の兎平からさらにスキー用のリフトを2つ乗りつなぎ、そこから90分登れば八方池です。健脚だった頃は何度か八方池まで登ったものです。
今日は「思い出のホテル」の(4)として白馬東急ホテルと遥かな八方尾根をご紹介いたしました。
白馬山麓は遠方すぎてもう行けませんが、白馬東急ホテルのことは絶対に忘れません。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)