季節の廻りは早いものです。節分が終わったと思ったら次は雛祭の季節です。この季節の歳時記と言えば桃の花と雛祭りではないでしょうか?
けれども桃はまだ咲きません。東京では4月末頃に咲きます。
今日はお雛様と紅梅の写真をお送りいたします。紅梅の写真は府中市にある郷土の森博物館公園で撮りました。

1番目の写真は家内が実家から持って来たお雛飾りです。

2番目の写真はデパートに飾ってあった簡素な雛飾りです。この方がお手軽で飾りやすいです。

3番目の写真は最近の我が家の雛飾りです。

4番目の写真は府中市の郷土の森博物館公園の紅梅です。
思い返してみると雛飾りを見たのは新婚の頃でした。男だけの3人兄弟でしたから女の子のお祭りとは縁が無かったのです。妻が実家から持ってきた雛飾りは1番目の写真のように七段ありました。
しかし何年か後には七段の雛飾りは飾るのが大変なので小さな木目込み人形の内裏雛を買いに行きました。そうしたら2番目の写真のように簡素なものをいろいろ売っています。
毎年3月3日がちかづくと簡素な雛飾りを床の間に飾り、菱餅や雛あられや白酒を供えています。毎年妻が小声で「明かりをつけましょぼんぼりに・・・今日は楽しい雛祭」と歌っています。もう60年以上続く我が家の季節の歳時記です。
雛祭りには桃の花を飾りたいところです。しかし関東では4月末にならないと桃畑が咲きません。ですから4月末になると毎年、山梨県の桃の産地に満開の桃畑を見に行ったものです。
南アルプスの雪の山稜を背景にして咲く桃畑の風景はまさに桃源郷のようでした。
さて五節句とは何でしょう。
四季の移り変わりを彩るのが「節句」です。現代では、5つの節句が残っており、季節の節目を祝う日本の伝統行事が五節句です。
五節句は次の通りです。
- 1月7日 七草の節句
- 3月3日 桃の節句
- 5月5日 端午の節句(菖蒲の節句)
- 7月7日 七夕の節句(星祭り)
- 9月9日 重陽の節句(菊の節句)
さて五節句とは何でしょう。
五節句は、奈良時代に中国から伝わった、奇数が重なる日をめでたいとした考えです。
節句とは季節の変わり目に、無病息災・豊作・子孫繁栄などを願って、お供えものをしたり邪気払いを行ったりする行事のことをいいます。もともとは、奈良時代に唐(当時の中国)より伝来した「陰陽五行説」に基づいています。
なお、五節句の日は1月7日を除いて同じ奇数が重なる日です。1月1日の元旦も本来は節句に含まれるべきですが、別格とされています。代わりに、1月7日が節句として取り入れられています。
中国では奇数は陽の数とされていて、縁起の良い数字が重なることで逆に不吉な日とされ、もともとは厄払いする日として捉えられていたそうです。その習わしが変化し、無病息災や子どもの成長などを願って祝い事をする日になりました。
なお、昔は五節句の他にも、さまざまな節句がありました。しかし江戸時代に、幕府が5つの節句を公的行事の日と定めたことで5つの節句が行事として残ることになったのです。
中国では奇数は陽の数とされていて、縁起の良い数字が重なることで逆に不吉な日とされ、もともとは厄払いする日として捉えられていたそうです。その習わしが変化し、無病息災や子どもの成長などを願って祝い事をする日になりました。
なお、昔は五節句の他にも、さまざまな節句がありました。しかし江戸時代に、幕府が5つの節句を公的行事の日と定めたことで5つの節句が行事として残ることになったのです。
今日は春の歳時記として雛祭りと桃の花と五節句について書きました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)