日本はアジア文化圏の一国であることはまぎれも無い事実です。そこでアジアの諸国と日本の関係について考え、幾つかの記事を書くことにしました。
3月10にはインドを取り上げ、「経済力の拡大と善い意味でのアジア主義の薦め」という記事を掲載しました。
この記事の主張はインド、ミャンマー、タイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、台湾、韓国、そして中国などのアジア諸国と友好関係を推進することが重要だという主張でした。日本の将来の安全を守り、豊かな文化を築くために重要だという主張だったのです。このような考え方を私は善い意味でのアジア主義と呼ぶことにしました。
続いて3月13日には中国を取り上げました。その記事は、「中国の経済発展が欧米人のアジア人への評価を改善した」という題目でした。
その記事の主張は現在、多くの日本人が嫌っている中国と友好関係を築くべしという主張でした。
中国とは日中戦争を続け満州国を作ったという歴史がありました。その負の遺産のせいで日中関係は一向に改善しません。
その上に中国は航空母艦を中心にした艦隊を編成し、太平洋を巡航させています。そして南沙諸島に軍事基地を作っています。これらは日本にとって脅威になっています。
そのことを充分知った上で、私の主張はこの軍事的対立を超越して日本はアジアの一員として中国とも友好関係を進めたほうが良いというものでした。広い視野でアジア全体を視ればそのほうが将来の日本のためになるという考えからです。
さて3番目に取り上げる国として私はタイ王国を取り上げたいと思います。何故か多くの日本人が好きで、タイに長期滞在したり移住している日本人が多いようです。
タイは19世紀から始まったイギリス、オランダ、フランスによるアジア地域の植民地争奪戦のなかで唯一独立を守った国でした。正確には日本とタイだけが植民地にならず独立を守ったのです。
そして第二次大戦中は日本の軍事作戦に協力した同盟国でした。
このようなタイの賢明な外交政策も立派なものでしたが、私個人はタイが仏教国としてお釈迦様を大切にしていることに深い感銘を受けています。

1番目の写真は巨大な釈迦像の周りを練り歩いている僧の行列の光景です。この写真も含めてすべての写真の出典は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%8E%8B%E5%9B%BD です。
個人的な感じで根拠も薄弱ですが、私はタイの仏教がお釈迦さまの像だけを大切にしているので、日本の仏教より本物だと感じています。
そこで少しタイの仏教をご紹介します。
まずタイの宗教は、仏教(南方上座部仏教)95%、イスラム教4%、キリスト教、他にヒンドゥー教、シーク教、道教などとなっています。
その仏教は上座部仏教であり、それにヒンドゥー教や、精霊信仰を加味した独特の仏教になっていると言われています。
タイの仏教ではヒンドゥー教の神々を神話の産物として位置づけ、信仰の対象にしていません。
タイの寺院では本尊には必ず仏像を配置しヒンドゥーの神々はあくまで装飾の一部としています。
一方、日本のお寺の本尊としては、大日如来や薬師如来や観音菩薩や弘法大師やいろいろな信仰の対象が祀られています。多神教のような信仰内容になっているのです。
タイの寺院の本尊はお釈迦さまだけです。でしから私はタイの仏教は日本の仏教より本物だと感じています。
その他、一生に一回以上の出家の習慣も古い仏教の信仰形態も守っているようです。
仏教のことはさておき日本とタイの経済関係を見てみましょう。
2015年のタイのGDPは約3952億ドルであり、東南アジアではインドネシアに次ぐ経済規模です。これは日本の九州とほぼ同じ経済規模です。同年の一人当たりのGDPは5,742ドルであり、隣国のカンボジア、ラオス、ミャンマーより遥かに高い反面、中進国とされるマレーシアに比べると大幅に低い水準です。
経済の安定や外国企業の積極的な進出を背景にした1980年代以降の高度経済成長はすさまじく、1985年から1995年にかけての10年間、タイは年間平均9%の経済成長率を記録した。
従って多数の日本の企業がタイに投資し、工場を作りました。
その上、タイの人々の人情は日本と似ていて人事管理上のトラブルの少ないことでも有名です。
首都のバンコクはビジネス、文化、政治などの中心として発展しました。世界都市格付けでは41位の都市と評価されているそうです。

2番目と3番目の写真はこのバンコックの写真です。

さてタイの特徴は国民が王様を尊敬していることです。
伝統的に王家に対して崇敬を払うよう国民は教えられているのです。王や王妃の誕生日は祝日となり国中が誕生日を祝うお祭り状態となるそうです。国王や王妃の誕生日の前後には、肖像画が国中に飾られます。日常生活においても、国民の各家庭やオフィスビル、商店や屋台に至るまで、国王の写真、カレンダーや肖像画が飾られているのです。。

4番目の写真は王宮の写真です。
その他にタイの風景写真を示します。

5番目の写真はプーケット島パトンビーチの夕暮れです。

6番目の写真は山岳地が広がる北部地方の写真です。

7番目の写真は水田の写真です。タイは世界最大の米の輸出国です。
この記事ではタイの素晴らしところをご紹介しましたが、タイにも問題があるのです。
タイでは政変や軍事クーデターによる政情不安があり、軍による民主化運動の弾圧などが多発しているのも事実です。
現在、反政府運動を封じる手段として報道の自由を全面制限しています。
政府によるタイ国内放送局の掌握、BBCワールドニュース・NHKワールドTV、CNN等の海外衛星放送ニュースチャンネルを切断し、配信させていません。
さらに、無期限の夜間外出禁止令を首都バンコクなどタイ全土で発動しています。しかしパタヤ、プーケットなど一部の観光地は現在解除されています。
その他、タイ南部のイスラム教反政府武装集団に対する抗争や周辺の国境線問題において国境紛争などを抱えています。
しかし不思議なことにタイ人はこれらの国内問題が観光事業や日本の工場の企業活動に極力影響を与えないように努力している様子なのです。
このような事情で私はタイ王国を最も信頼出来る親日国と信じているのです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
3月10にはインドを取り上げ、「経済力の拡大と善い意味でのアジア主義の薦め」という記事を掲載しました。
この記事の主張はインド、ミャンマー、タイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、台湾、韓国、そして中国などのアジア諸国と友好関係を推進することが重要だという主張でした。日本の将来の安全を守り、豊かな文化を築くために重要だという主張だったのです。このような考え方を私は善い意味でのアジア主義と呼ぶことにしました。
続いて3月13日には中国を取り上げました。その記事は、「中国の経済発展が欧米人のアジア人への評価を改善した」という題目でした。
その記事の主張は現在、多くの日本人が嫌っている中国と友好関係を築くべしという主張でした。
中国とは日中戦争を続け満州国を作ったという歴史がありました。その負の遺産のせいで日中関係は一向に改善しません。
その上に中国は航空母艦を中心にした艦隊を編成し、太平洋を巡航させています。そして南沙諸島に軍事基地を作っています。これらは日本にとって脅威になっています。
そのことを充分知った上で、私の主張はこの軍事的対立を超越して日本はアジアの一員として中国とも友好関係を進めたほうが良いというものでした。広い視野でアジア全体を視ればそのほうが将来の日本のためになるという考えからです。
さて3番目に取り上げる国として私はタイ王国を取り上げたいと思います。何故か多くの日本人が好きで、タイに長期滞在したり移住している日本人が多いようです。
タイは19世紀から始まったイギリス、オランダ、フランスによるアジア地域の植民地争奪戦のなかで唯一独立を守った国でした。正確には日本とタイだけが植民地にならず独立を守ったのです。
そして第二次大戦中は日本の軍事作戦に協力した同盟国でした。
このようなタイの賢明な外交政策も立派なものでしたが、私個人はタイが仏教国としてお釈迦様を大切にしていることに深い感銘を受けています。

1番目の写真は巨大な釈迦像の周りを練り歩いている僧の行列の光景です。この写真も含めてすべての写真の出典は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%8E%8B%E5%9B%BD です。
個人的な感じで根拠も薄弱ですが、私はタイの仏教がお釈迦さまの像だけを大切にしているので、日本の仏教より本物だと感じています。
そこで少しタイの仏教をご紹介します。
まずタイの宗教は、仏教(南方上座部仏教)95%、イスラム教4%、キリスト教、他にヒンドゥー教、シーク教、道教などとなっています。
その仏教は上座部仏教であり、それにヒンドゥー教や、精霊信仰を加味した独特の仏教になっていると言われています。
タイの仏教ではヒンドゥー教の神々を神話の産物として位置づけ、信仰の対象にしていません。
タイの寺院では本尊には必ず仏像を配置しヒンドゥーの神々はあくまで装飾の一部としています。
一方、日本のお寺の本尊としては、大日如来や薬師如来や観音菩薩や弘法大師やいろいろな信仰の対象が祀られています。多神教のような信仰内容になっているのです。
タイの寺院の本尊はお釈迦さまだけです。でしから私はタイの仏教は日本の仏教より本物だと感じています。
その他、一生に一回以上の出家の習慣も古い仏教の信仰形態も守っているようです。
仏教のことはさておき日本とタイの経済関係を見てみましょう。
2015年のタイのGDPは約3952億ドルであり、東南アジアではインドネシアに次ぐ経済規模です。これは日本の九州とほぼ同じ経済規模です。同年の一人当たりのGDPは5,742ドルであり、隣国のカンボジア、ラオス、ミャンマーより遥かに高い反面、中進国とされるマレーシアに比べると大幅に低い水準です。
経済の安定や外国企業の積極的な進出を背景にした1980年代以降の高度経済成長はすさまじく、1985年から1995年にかけての10年間、タイは年間平均9%の経済成長率を記録した。
従って多数の日本の企業がタイに投資し、工場を作りました。
その上、タイの人々の人情は日本と似ていて人事管理上のトラブルの少ないことでも有名です。
首都のバンコクはビジネス、文化、政治などの中心として発展しました。世界都市格付けでは41位の都市と評価されているそうです。

2番目と3番目の写真はこのバンコックの写真です。

さてタイの特徴は国民が王様を尊敬していることです。
伝統的に王家に対して崇敬を払うよう国民は教えられているのです。王や王妃の誕生日は祝日となり国中が誕生日を祝うお祭り状態となるそうです。国王や王妃の誕生日の前後には、肖像画が国中に飾られます。日常生活においても、国民の各家庭やオフィスビル、商店や屋台に至るまで、国王の写真、カレンダーや肖像画が飾られているのです。。

4番目の写真は王宮の写真です。
その他にタイの風景写真を示します。

5番目の写真はプーケット島パトンビーチの夕暮れです。

6番目の写真は山岳地が広がる北部地方の写真です。

7番目の写真は水田の写真です。タイは世界最大の米の輸出国です。
この記事ではタイの素晴らしところをご紹介しましたが、タイにも問題があるのです。
タイでは政変や軍事クーデターによる政情不安があり、軍による民主化運動の弾圧などが多発しているのも事実です。
現在、反政府運動を封じる手段として報道の自由を全面制限しています。
政府によるタイ国内放送局の掌握、BBCワールドニュース・NHKワールドTV、CNN等の海外衛星放送ニュースチャンネルを切断し、配信させていません。
さらに、無期限の夜間外出禁止令を首都バンコクなどタイ全土で発動しています。しかしパタヤ、プーケットなど一部の観光地は現在解除されています。
その他、タイ南部のイスラム教反政府武装集団に対する抗争や周辺の国境線問題において国境紛争などを抱えています。
しかし不思議なことにタイ人はこれらの国内問題が観光事業や日本の工場の企業活動に極力影響を与えないように努力している様子なのです。
このような事情で私はタイ王国を最も信頼出来る親日国と信じているのです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)