毎年夏休みの終わりに行われる恒例の我が自治会主催の夏祭りが開催された。
80世帯余りの小規模集合住宅の祭であるが、毎年、自治会役員が交代することもあり、実行委員のご苦労は多い。
今年は、役員として実行委員側で一ヶ月以上前から準備を始めたが、毎年の開催に関するノーハウを把握し、
実行するまでは大変な苦労が伴うものだ。
この夏祭り開催の趣旨は、少子高齢化が進む中で地域のコミュニケーションの希薄化の傾向が見られており、
小さな規模ながら、住民3世代の誰もが気兼ねすることなく参加して日頃のコミュニュケーション不足を解消する事である。
模擬店には、焼き鳥・焼きそば・生ビール・フランクフルト・枝豆など、誰もが好む夏祭りの定番メニューも手作りである。
早朝から、実行委員のみならずボランテイア会員が集い、会場準備や模擬店の材料仕込みにかかったが苦楽がある。
会場設営にも、それぞれの専門知識を持つ住民やお隣ご近所との機材の借用などの人脈があり、有り難い事である。
実行委員スタッフにも長年の経験から、「焼き鳥おじさん」や「焼きそばおばさん」など、自称ベテランも多く、
模擬店の準備が始まれば、自ずと和気藹々額に汗しながら、着々と出来上がってきた。
ご近所のお店などからも、声をかけてもらい予定時刻前には、想定を以上の多くの家族連れや子供達が集まっていた。
少子化傾向は、我が自治会でも例外ではないが、夏休みとあって久し振りに孫を連れて里帰りの2代目世帯の顔も多く、
準備した特設の「語らいの広場」も、席が足りないほどになっていた。
生ビールを片手に、日頃の不足がちの会話も弾み、そこには何の壁も無く、世間話や孫自慢などで話題は尽きない花が咲く。
子供達には、やはりヨーヨー釣りや花火に人気が集中して、その目が輝いていた。
我々世代では、子供神輿担ぎや花火遊びは、定番の遊びであったが、今の住環境では、経験することは少ないようだ。
最後は、ビンゴゲームでの抽選会となったが、俄然参加者の目の色が変わったように、一喜一憂しての商品獲得となり、
バンザイして喜ぶ人や僅かにかすって残念賞などもあり、いつものことながら、会場一杯に熱気が湧き祭りも最高潮だった。
今の時勢に、住民が一同に会して交流する場も多くは無いが、進んで参加する人、常に背を向ける人があるが、
ご近所パワーを創出する場は、大切にしたい。