昨日のNHK 「ゆうどきネットワーク」番組で、我がふるさと『永平寺の伝統息づく町~福井・永平寺町』が紹介された。
曹洞宗永平寺は、福井の最も有名な観光地でもあるが、今も200名の雲水(修行僧)が修行しており、
多くの観光客も訪れるそうで、長く訪問していないが、大変興味深く観ていた。
中でも永平寺名物の伝統の味『ごま豆腐』の秘伝が紹介されたが、先だっても知人から贈られたばかりで、貴重な名品である。
番組での老舗の紹介によると、元はごま豆腐は、雲水が修行中の貴重な蛋白源として、食していたそうで、
それを昔、永平寺の僧から作り方を伝授されて伝統を守ってきたそうである。
感心したのは、精進料理つくる作法に『典座教訓』というのがあり、「つくる喜びをもつ心=喜心」、
「食べる人を思いやる心=」、 「自然のように大きな心=大心」の三つの心を感じてつくるのだそうである。
ゴマ豆腐つくりの三要素は、「素材・水・心」、心が隠し味となっており、伝統の美味しい味を創り上げているそうで、
禅の心を覗いた気がした。
続いて紹介されたのは、永平寺町の夏の風物詩である『灯ろう流し』であった。
灯ろう流しは全国に見られる日本の伝統の行事であるが、永平寺の「灯ろう流し」は、1万基を超える日本一だそうである。
永平寺の雲水150人の荘厳な響きの読経の中で、次々に九頭竜川に流される光の帯は、幻想的な空間を創りあげている。
ボランテイア約1000人が、一人ひとりの思いを感じながら心を込めて、灯篭に書き込むそうである。
永平寺町には、知人もお住まいであるが、ふるさと越前の「心のふるさと」と思っており、是非近い内に訪れてみたいものだ。
(挿入写真は、NHK放映画面から借用)