お彼岸を迎えて藤沢北部の小出川沿いの彼岸花通り?の彼岸花が見頃になっていると聞き、早朝ジョギングに出かけた。
丁度この日は、『彼岸花まつり』が行われる日で、会場では早朝から多くの地元の方々が、設営の準備をされていた。
小出川は、ゴミの不法投棄で荒廃されていたのを、7年前から地元の農家の方々が自然群生していた彼岸花を植栽され、
見事に湘南地区の彼岸花やあじさいの花の名所に甦らせたそうである。
小出川が寒川方面に伸びる約3Kmに亘って、赤い帯の通りが展開されているが、
この地区は春からのどかな田園風景が広がり、絶好のジョギングコースでもある。
天候が良ければ、遠く富士山も望めて素晴らしい光景が見える画になる場所でもある。
昨年から地元協議会の主催で、地場野菜や食事の模擬店やお祭が開催されて、
遠方からのウオーキングツアーなどが繰り出され賑わっている。
昨年の第1回は、台風の影響で1週間繰り延べとなったが、天候に恵まれず見頃を失していた。
狭い道には、見物客の連なる長い列が出来て、尾瀬を思わせるように、前に進まない混雑が見られるようである。
早朝故に、朱色の農道は時々カメラマンとすれ違う程で、人影は少なく快適に、花を愛でながら寒川まで脚を伸ばした。
彼岸花は、曼珠沙華とも言われているが、昔から何か宗教的なイメージが伴っており、有毒性もありので忌み嫌う感じがする。
視界に果てしなく広がる刈取り前のイエロー色の田園風景と、彼岸花の鮮やかな朱色が素晴らしいコントラストを表わし、
小出川の水草と共に、秋ののどかな自然の美しさがスケッチブックに写し取りたい誘惑に駆られていた。
彼岸花の時期が過ぎると、湘南地方にも本格的な秋色を感じるようになる。
農道は脚に柔らかく、気分的にも刺激を受けてテンションを上がってきて、疲労感はあるが10日後のレースに使える脚が出来つつあると実感した。