列島全体が寒さで冷えきっている。
ご多分に漏れず、北海道の各地も記録的な大雪に見舞われている。
昨年の盛夏にそのnisekoに行ったことが思い出される。
冬なら賑わいを見せるゴンドラも、真夏のこの時期に訪れる人も少なく、空気を運ぶゴンドラがゴトゴトを音を立てながら動いていた。
黄色と青の派手なゲートがゴンドラの乗り入れ口のniseko Mt. resort Grand HIRAFUとの英語表記ばかりの目立ったスキー場であった。
標高1898Mの羊蹄山がデンと構える姿が目の前に迫ってくる、綺麗な稜線など見事な山容に感動する。
冬まっしぐらのニセコ、今頃は白ペンキで塗り立てられ、雪かぶる、羊蹄山の姿は蝦夷富士そのものあろうと想像する。
その真夏のHIRAFUのスキー場、周辺もゴーストタウンの様に人姿が見えず、寂しかった。
カラスの群れが、地上を俯瞰し、街中を歩くと、その後を追い、薄気味悪かった。
そんな同地も今は豪雪の中、訪れるスキー客で駐車場も一杯である。本土とは違う寒さに、上質の雪が人を招き、隆盛を極める今や、本格的なスキーシーズンであろう。
すっぽり雪に埋まる車の姿に自然の凄さが伝わってくる。
夏の一時、僅かに開いていたのが日本式キッチンバー「阿武茶」で食事した。
我々東京からこの時期の来店に、そこのオーナとのんびり雑談した。
横浜からHIRAFUへ敢えて、この厳しい所に移り住み、観光客相手に夢を語っていた。
今頃、この厳しい自然の中、敢然と逞しく頑張って居るのであろう。この時期の大雪の報に今頃どんな生活をしているのであろう。ふと、思い出して見た。