
大陸へ向かうと伝えられた15号台風は九州沖で停滞。進路を1回周回した挙げく、何と北東方向急変身、エネルギーをたっぷり蓄え中部に上陸し、そのまま首都圏を直撃した。
朝から激しい雨、徐々に風も激しくごうごう唸り激しさを増してくる。
隣接する八王子市内で4時37分、遂に瞬間最大風速47.1m/sを記録する。
都心でも30.7m/sを記録している。窓に打ちつける雨が激しく、音を立て、電線の風きり音が唸っている。
恐ろしい。ただただ無事の通過を待ち望み、TVで報じられる台風の目を追っかけるが、中々収まりそうも無い。為す術もなく、家の中をウロウロただただ台風の通りすぎを待つばかり、切れ目のない激しい風雨を目の前に、建物全体がきしみ、この間、ものすごい長い時間が感じられる。18時過ぎて、漸く荒れ狂った雨、風が収まった。
翌朝、家の回りを、引きちぎられた葉っぱが散乱、植木鉢も倒れ、中の土が周辺にこぼれている。
台風一過、青空のもと浅川に出てみる。昨日の雨のなごり、ごうごうと唸りを立て、土色の濁った水が勢い良く流れたている。水量は昨日より減っているいるが、最盛期は両岸の草木にまで達した荒々しい爪痕がしっかり残っている。

浅川の上流を遡り、途中で河から離れ、田圃道の西平山へ向かう。
栗林を行くと、太い木が根元近くから、引きちぎられるように、なぎ倒されている。
周辺は畑に遮るものがなく、もろに風を受け、あちこちで倒れる姿が散見される。

倒木の近くに寄ってみる。
こんな太い樹がパックリと割れ、生木が丸出し、すざましい、エネルギーに驚かされる。
10数年ぶりと言われる強大なエネルギー持った台風の縦断。これが瞬間最大風速40M/Sを越える世界なのかと、倒れた巨木を前に身のすくむような思いがする。
3.11の地震、そして5月の2号台風、そして15号台風の洗礼。例年にない災害ラッシュに見舞われ、不気味な感じがする。