やっとのことで捜し当て、既に廃線となった雄別鉄道の阿寒駅とその鉄道車両の眠る姿。
駅舎のホームに到着したままのリアルな姿で静態保存された姿はテッチャンフアンで無くても圧巻であった。
釧路湿原に隣接するマリモ街道(国道240号線)を釧路から阿寒湖に向かう途中に阿寒国際ツルセンターがあるが、そのツルの越冬地としてツルを大事に育て、広々とした施設を観光の目玉として公開している。
そのセンターを国道を挟んで反対側に広大な阿寒自然休養村がある。
その村の隅っこにかっては、雄別炭鉱と釧路の間を結んでいた雄別鉄道が走り、石炭の輸送とも合わせ、住民の足として重要な役割を持っていた。
戦中、戦後を通じて国内の産業の華、黒ダイヤとして輝いていたが、石炭廃坑とともに路線は廃線となり、当時阿寒駅に停留していた車両が駅諸共、静態保存されてしまった。
廃線後、36年経過しており、その姿は旺盛な雑草の生い繁る中に埋没し、大地に吸い込まれ、風化している姿が実に印象的であった。
広大な休養村の一角、道不案内と言うこともあってか、訪れる人も少なく、当日も我々戯れる4人だけで、誰も来なかった。
華やかスポットを浴び、その所在が人々から忘れられる存在、大地に埋まる姿が実に新鮮にも見えた。
その姿を追って、以下で纏めて見た。
幻の雄別鉄道跡