◇おや!漢字が書けないぞ~
パソコンが生活の中にがっちり入るこんでいる現状に、書類、手紙等々肉筆で文字を書く慣習がなくなってしまっている。
固化した頭を叩き、無理に『漢字』を覚えなくても直ぐに引き出してくれる。
更に文脈から、必要な『漢字』が選び出される学習能力を持っている。
そんな背景から、頭の中には『漢字』が残っていない。
何か書こうとするとからっぽの脳味噌から引き出すことも当然出来ない。
まして加齢と共にごく当たり前のように、認知も当人が気がつく前に進んでいるのかもしれない。
いざ紙面に向き合い、書こうとすると、もう劣化した脳から、簡単な『漢字』さえも出てこない。
普段、使わないと、何処かで置き忘れ、そのまま消え去ってしまっているのである。
◇世紀の助け船、電子辞書の登場
そこで登場したのが救いの神、電子辞書であった。
手のひらサイズで重さは113g可搬便利なポケットサイズである。
もっぱら簡易辞典で使っているが、難解な歴史関係の文書にぶち当たると小さなチップの集積素子に、広辞苑関係だけ、なんと230.000項目と想像絶する項目が収録されている。
そんな気の遠くなる膨大な量を知る、物知り博士であるが、そんな奥の深い蔵書を蓄えており、そのほんの一部を引き出しているだけである。
外で文書作成が必要なときはサブザックに必携什器の一つとして、持ち運び、開いて、無くてはならぬ存在になってしまった。
◇機械疲労で操作の反応が鈍くなる
「おや!!、言うことを聞いてくれない」
購入後7年余になり、便利なツールとして無難に使っていたが、最近になってある特定のキーで、反応が鈍くなっている。
不具合は特定のキーに限定されており、明らかにキーの接触面で異常になっていることが素人でも推定出来る。
精密機械ゆえ、分解は不可能で、案内もない。高額な出費覚悟で修理するなら代替え品を買った方がまし思えたが、ムクムクと変な探究心が湧きあがり、分解処置で壊れても元々、リスクを承知で綱渡りの分解作業にかかってみる。
①全体の分解
外側ケースのねじを外し、本体の重ね合わせた要部の僅かな隙間をドライバーで差し込みバリバリと剥がしながら、分解作業にかかった。
弾けるような破壊音に最早これまでと成仏と思ったが無事の分離作業であった。
しかし、プリント基板と音響部分を繋ぐ、細いリードが切れてしまった。基盤上の接続部分は半田の痕跡から、プリント基盤の何処から離れたかは直ぐ判ったが、後で修復が必要であった。
②表示部分の分離
プリント基板に表示部分が積み重ねびっちり付いており、プリント基板から表示部分を剥がすことが必要である。試行錯誤しながら、綱渡りで表示部分を剥がす事に成功する。
③押しボタンの接触面のクリーニング
写真の下の部分の黒色がそれぞれの押しボタンの接触部分。写真の上の部分が押しボタンの指令を受ける基盤で押しボタンと1対1位置に向き合っている。
上下とも僅かな汚れが目立つ。OAクリーナの泡を脱脂綿に吹き込み、接触部分を拭いてみる。
かなりの黒い汚れが付着している。
④組み立て完了
清掃後プリント板と分離した表示部分を再び重ね、プリント基盤に載せ、組み立て元に戻す。
コンパクトなプリント基板上の外れた音響部分を繋ぐ、細いリード線の半田付けは、難渋を究めた。細いリード線の被覆を剥がし、微かな導線に半田揚げは拡大鏡を駆使し失敗を繰り返した上でのミクロへの挑戦であった。
外側ケースに、要部のプリント基盤をはめ込み、きっちりと収容されたことを確認しケースの外側からねじを締め、元の状態に組み立てる。
⑤電源投入
電池を入れ、初期状態に戻し、カレンダー他設定し、復旧する。
改めて、電子辞書の正面から祈るような気持ちで操作する。
『動いた!!』円滑な操作が可能となり修復は完了する。
難渋を究めた作業を含め、疑心安義での此処までの到達、そして打ち出した『完了』の文字を前に「バンザイ、三唱」であった。
無手勝流の素人療法も大したダメージも伴わず、素直に復旧した。
リスクを承知で、危ない綱渡りであったが、目の前の小さなポケットサイズの神様に禁断の手を差し伸べ、状態をさぐりながら、手の届かない所まで入り込み、修復した。
詳細はこちらで紹介してます。ご覧ください
電子辞書の無謀な分解
パソコンが生活の中にがっちり入るこんでいる現状に、書類、手紙等々肉筆で文字を書く慣習がなくなってしまっている。
固化した頭を叩き、無理に『漢字』を覚えなくても直ぐに引き出してくれる。
更に文脈から、必要な『漢字』が選び出される学習能力を持っている。
そんな背景から、頭の中には『漢字』が残っていない。
何か書こうとするとからっぽの脳味噌から引き出すことも当然出来ない。
まして加齢と共にごく当たり前のように、認知も当人が気がつく前に進んでいるのかもしれない。
いざ紙面に向き合い、書こうとすると、もう劣化した脳から、簡単な『漢字』さえも出てこない。
普段、使わないと、何処かで置き忘れ、そのまま消え去ってしまっているのである。
◇世紀の助け船、電子辞書の登場
そこで登場したのが救いの神、電子辞書であった。
手のひらサイズで重さは113g可搬便利なポケットサイズである。
もっぱら簡易辞典で使っているが、難解な歴史関係の文書にぶち当たると小さなチップの集積素子に、広辞苑関係だけ、なんと230.000項目と想像絶する項目が収録されている。
そんな気の遠くなる膨大な量を知る、物知り博士であるが、そんな奥の深い蔵書を蓄えており、そのほんの一部を引き出しているだけである。
外で文書作成が必要なときはサブザックに必携什器の一つとして、持ち運び、開いて、無くてはならぬ存在になってしまった。
◇機械疲労で操作の反応が鈍くなる
「おや!!、言うことを聞いてくれない」
購入後7年余になり、便利なツールとして無難に使っていたが、最近になってある特定のキーで、反応が鈍くなっている。
不具合は特定のキーに限定されており、明らかにキーの接触面で異常になっていることが素人でも推定出来る。
精密機械ゆえ、分解は不可能で、案内もない。高額な出費覚悟で修理するなら代替え品を買った方がまし思えたが、ムクムクと変な探究心が湧きあがり、分解処置で壊れても元々、リスクを承知で綱渡りの分解作業にかかってみる。
①全体の分解
外側ケースのねじを外し、本体の重ね合わせた要部の僅かな隙間をドライバーで差し込みバリバリと剥がしながら、分解作業にかかった。
弾けるような破壊音に最早これまでと成仏と思ったが無事の分離作業であった。
しかし、プリント基板と音響部分を繋ぐ、細いリードが切れてしまった。基盤上の接続部分は半田の痕跡から、プリント基盤の何処から離れたかは直ぐ判ったが、後で修復が必要であった。
②表示部分の分離
プリント基板に表示部分が積み重ねびっちり付いており、プリント基板から表示部分を剥がすことが必要である。試行錯誤しながら、綱渡りで表示部分を剥がす事に成功する。
③押しボタンの接触面のクリーニング
写真の下の部分の黒色がそれぞれの押しボタンの接触部分。写真の上の部分が押しボタンの指令を受ける基盤で押しボタンと1対1位置に向き合っている。
上下とも僅かな汚れが目立つ。OAクリーナの泡を脱脂綿に吹き込み、接触部分を拭いてみる。
かなりの黒い汚れが付着している。
④組み立て完了
清掃後プリント板と分離した表示部分を再び重ね、プリント基盤に載せ、組み立て元に戻す。
コンパクトなプリント基板上の外れた音響部分を繋ぐ、細いリード線の半田付けは、難渋を究めた。細いリード線の被覆を剥がし、微かな導線に半田揚げは拡大鏡を駆使し失敗を繰り返した上でのミクロへの挑戦であった。
外側ケースに、要部のプリント基盤をはめ込み、きっちりと収容されたことを確認しケースの外側からねじを締め、元の状態に組み立てる。
⑤電源投入
電池を入れ、初期状態に戻し、カレンダー他設定し、復旧する。
改めて、電子辞書の正面から祈るような気持ちで操作する。
『動いた!!』円滑な操作が可能となり修復は完了する。
難渋を究めた作業を含め、疑心安義での此処までの到達、そして打ち出した『完了』の文字を前に「バンザイ、三唱」であった。
無手勝流の素人療法も大したダメージも伴わず、素直に復旧した。
リスクを承知で、危ない綱渡りであったが、目の前の小さなポケットサイズの神様に禁断の手を差し伸べ、状態をさぐりながら、手の届かない所まで入り込み、修復した。
詳細はこちらで紹介してます。ご覧ください
電子辞書の無謀な分解