役員13名、 0B約150名、それにホスト10数名、恒例のグープ会社のOB会は花の都、丸の内の商工会の8Fホールで行われた。
未だ風が冷たい2月の外気に、会場だけは、枯れ木じいいさんに何故と思うほどのパワーと熱気で会場内は猛烈に暑い。社長に始まって、OB代表の挨拶が約30分続く。
世の中の不況の嵐に、会社も今まで経験した事のない状況にあることを数値を背景に赤裸々に伝えられ、改めて厳しい現実の姿を思い知らされる。しかし、会社の長いトレンドから、これまで何度か経験してきた事であり、今の谷底も一通過点と考えれば深刻になることはないとのOB代表からのエールに落ち込み気味の雰囲気も多少和らいだ。
「乾杯」の発声と共に、酒、料理に取り付き、会場内は三々五々、あちこちで塊が生れ、歓談が進む。
騒然とする会場に、知り合いの顔を見付け、他愛のない話しを交わし、群れから群れの中を彷徨い、正味1時間、あっと言う間にお開きになった。
1年に1回の開催であるが、これだけが拠り所か、北は北海道から南は九州まで遥々、高い飛行機代をはらってまで来る思い入れの強さははかりしれない。
組織の枠の中、数値目標に追われ、息の詰まる思いも、しながらこんな会社に恨み言を唱えたりしながら親方日の丸でとうとう満期まで居続けてしまった。
組織から離れても、育ててくれた会社と言う枠組みから、離れられず、活きている事の証、「生存証明」をアッピールすることが、此処に来る事の意義なのであろうか・・・。
既に三途の川を渡った者、輪廻転生に彷徨う者、端からこんな所には背を向ける者など居る中で、何故これ程集まるので有るのか。
僅か1時間の群れ会いに意義を解きあかせないまま、惰性で来ているような感じさえする。