春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

伊東の旅

2009-05-25 22:32:00 | 家族の絆

娘・息子家族夫婦と3家族揃い伊東への旅行に出る。
運転の重しを外し、身一つで体を預けるだけの旅に、少々の物足りなさと、一方では何もせずに運んでくれる贅沢の身分を目一杯甘受した。
そんな中で、一番の関心事はやはり、2人の孫娘達と一緒の旅は新たな成長の発見を見いだすとても楽しみな一つである。
伊東ヘ向かう過程で箱根湯本に立ち寄りお蕎麦屋で昼食を取る。5年前にも同じコースを辿り、6歳のカリン姫が未だ1歳に満たない時に来たが、ご機嫌悪く、思い切り泣かれ、何とかご機嫌を取ろうと狼狽した場所でもあった。蕎麦屋の居住まいは当時のまま変わらなかったが、その当事者であるカリン姫は新たに加わった姪のアカリ姫に、一生懸命取りなし、お姉さん振りを発揮するなど、同じ場所で実に頼もしく成長している姿を見るようである。
未だ1歳のアカリ姫、何時も両親と限られた人との接点しかない世界に、警戒心は中々溶けないが、時間と共に同じ仲間と認識し、漸く心を開き、色々愛嬌を振りまいている。未だ口も開かぬ幼児に、どう教えるのか 名前を呼ぶと、しっかり、可愛い手を頭上にかざす保育園での成果を披露してくれる。はあ~もう言葉はしっかり聞き分けているのかと驚きと、その応える可愛いしぐさに大笑いしてしまう。

「ピンポンやろうよ」未だラケットの持ち方もままならぬカリン姫が新たな挑戦に相手をしてやる。玉を打つよりも卓上から外れた玉を追う方に追われる中、たまに玉が当たることにきゃあきゃあ笑い騒ぎ、髪振り乱し、汗をかき夢中になっている。
「凄い~福原愛ちゃん見たい」にほど遠いも、たまには褒めてやると、嬉々として夢中になる。一つの玉に無邪気に戯れる、温泉卓球の世界に、童心に帰り楽しむことができた。
翌日は伊東から虹の里に向かったが、霧が立ち込め、激しい降雨となり、時間と共に激しくなる雨足に、外に出る事もままならなくなった。
道の駅で立ち寄り、そのまま沼津経由帰路に付いた。
前日から、チャイルドシートに拘束された、アカリ姫には既に限界に達し、今までおとなしく良い子であった、姫も思い切り泣き出した。幾らなだめても収まりつかずに、我慢は出来なかった。
走行中の安全は止むを得ない保安用具も赤ちゃんにとっては親から離され、体に自由の効かない世界はとても苦痛のようである。赤ちゃんとの快適な車旅も静かに眠りの世界に入ってもらうのに腐心しているが、決め手に欠く世界と思い知らされた 。
ある程度は気が紛れる赤ちゃん専用のCDのバックミュージックは「アンパンマン」「しまじろう」「げんこつ山の狸さん」の懐かしい童謡の世界に何時までも旋律が耳に残るドライブであった。(笑い)

横江さん、お冥福を祈る

2009-05-20 11:53:00 | 仲間との絆

府中の森市民聖苑で横江さんのお通夜が行われた。
多数の供花に飾られ立派な祭壇に、眼鏡越しに微笑む普段着の横江さんの姿があった。
現役時代は殆ど病気を受け付けない頑健な体も、癌に蝕まれ近代医学を持っても、手の施しようもなく、病院から家に帰り、ご家族に見守られる中で全うされたようであった。
此処暫くはお会いすることもなく、年賀状の取り交わしが唯一の繋がりであったが、几帳面な性格に、何時も版を押すように、元旦に届いていた。今年は少々送れてはいたが、きちんと届けられ、事態の急変を読み取る事はできなかった。
入社以来厳しい大阪のフィールドの中、第一線の営業でもまれ、東京に移られ、暫くしてから、技術部門に変わり、同じ仲間としてより身近な存在になった。
折からの国内の高度成長時期に建設ラッシュを迎え、主に原子力関連の計装設備に東奔西走する毎日であった。
当時、所得が増え、世の中多少ゆとりが生れたが、車を持つことが一つのステータスであったが、高嶺の花であった。そんな折りに当時爆発的人気車の600cc排気量のパブリカを手にされ、乗りまくっていた一人であった。
その名も「ガッツパブリカ」と称し、会社の保養所箱根荘に同僚と一緒にドライブがてら出かけたが、名にしおう天下の剣、厳しい登板路の前に息切れ、箱根路でもうもうと白煙をあげ、立ち往生してしまった。月明かりをたよりにボンネットを空け、暫く自然冷却で時を待ち、騙し騙し箱根荘に辿り着いたこと。力不足は余儀なく、伊豆西海岸の山道では、バスにせっつかれ、道を空けて、先を譲ったこと。高速路では遅い車は登板車線に位置し、次々に抜かれる車を前に我関せずと制限速度に届かぬノロノロと走ったことなど、持ち主の生き映しがそのままの「ガッツパブリカ」ようでもあった。
廻りが何を言おうとも、トコトン自説を貫き我が道を行く、昔気質の無骨な職人の姿が重なってくる。
そんな青春の想い出が昨日のように鮮明に蘇ってくる。同じ原子力の仲間の松田さんが早くして亡くなられ、今頃は横江さんと一緒に絆を確かめ合っているようにも見える。お冥福を祈る。



ピサの斜塔ワイン

2009-05-09 21:07:00 | 野次馬見物

頂き物のイタリア製ワインである。
ワインの中身より、入れ物に秘めたる隠しわざが備わっている。
ご覧の通り、入れ物が「ピサの斜塔」を表しガラスの入れ物の表面が丁寧に塔の形状をしている。
入れ物の頂部から紐を垂らし、垂直を表しているが、入れ物の瓶はご覧のように斜めになって立っていることが判る。
これ以上の傾斜を付けると瓶が倒れる可能性があり、計算づくめで目視で判る位に傾斜を付けている。
瓶そのものは垂直であるが瓶の底に付いてるキャップでこの傾斜を付け、あたかも瓶が傾いてように納まっている。
まあこれで「ピサの斜塔」を表したこのワインの特徴である。
しかし、この瓶は未だ笑える、隠しわざが備わっている。瓶の底に付いているキャップはワインの色と全く同じである。瓶にワイン満たされているとキャップとワインの識別が出来ず、瓶の底に僅かなワインがあたかも残っているように見える。
僅かなワインをグラスに注ぐべく、瓶を逆さまにしても、底部に溜まったワインが中々出て来ない。此処で初めてキャップであることが判り、この瓶に騙されるのである。
実に良く考えられた「ピサの斜塔」風のワインの入れ物で、ウイットに富んだイタリア人のアイデアであった。
ワインに多少の酔いも手伝って、このからくりの罠にはまってしまった。
お店に行っても、夥しい種類のワインに値段もピンキリ、果たしてどれがお薦めと言われても選別に苦慮する。群雄割拠のワイン戦争、中身とも併せ、こうしたアイデイアも販売戦略かな

ようこそ松崎家の世界へ

http://mzk.on.coocan.jp/