◇相模原麻溝公園
「じいじ~だ!!」横浜線相模原駅の改札口でチャイルドカーに乗らず、こちらの姿を見届けると、勢い良く走ってくる。ん?(°_ 。)?(。_ °)? もうチャイルドカーは卒業したのかなと思いきや、いやいや後から追う様にママがチャイルドカーを引きながらこちらにやってくる。
逞しい走りのポーズは元気さをアッピールする束の間のもので、歩き始めると直ぐにダッコ、チャイルドカーに頼る、姿は全く変わっていない。
甘いジジ・ババの援軍を得たりと、直ぐにこちらに矛先を向け、「疲れたの~」と哀願されついつい手を差し伸べ、益々重くなった感触にを感じつつ敵の戦術にはめられてしまうのである。
さ~て何処に行こうか?のびのびと走れ、遊具あり、少々の小動物との出会い整備された広大な敷地などなど、手っとり早く、相模原麻溝公園になってしまう。
ブタ 、牛の大きな動物には身を屈め、潜め、怖いようだ。ミニザル、洗い熊の身の丈以下の小動物に愛想を振りまき、そのしぐさに一生懸命その姿を追っかける。
その動物達の歓迎を受けてから、公園奥の遊具のある広場に向かう。
「うわあ~凄い」此処では目を疑うばかりの若いママに連れられたチビッコ軍団の元気な群れに圧倒され、思わず少子化の流れを忘れさせる位に、賑やかな逞しい群れの中に吸い込まれていく。
目新しい遊具に目を奪われた孫娘はその遊具に一直線に走り込み、それぞれ挑戦して行く。
その一つが、このワイヤーで吊られたタランポリンで、年上の子供達が既に取りついている中に、廻りの心配をよそに無謀にも紛れ込んで行く。
床面が飛ぶ、撥ねる、揺れる中に危なっかしいながらもバランスを取りながら、体制を整え立ち姿勢を取り続ける。
その激しい揺れに、当初の緊張し怖がった顔も、それを克服すると、余裕の笑顔に変わり、こちらに得意満面の笑みを浮かべてくる。
年上のお兄さんおねえさんに混じっての挑戦の姿に、その運動神経の発育振りの速さに、驚かされる。
ついこの間の赤ん坊、赤ん坊の姿から、心身の発達ぶり認めながら、この笑顔と元気さに一杯エネルギーを貰える様である。
◇横浜市青葉区の子供の国
春を告げる突如の豆台風が吹き荒れ、そのエネルギーに驚かせれるが、我が家には可愛いまめっ子台風がやってきた。さて何処へ退避させるか、思案のあげく目に留まったのがであった。
外周道路約4km、広い園内は自然の立地を背景に、丘あり、くぼみあり、池もあり変化に富んだ場所に子供も向けの遊具やら子供動物園、牧場などが散在する。
何よりも広い園内に隅々まで隈なく歩くと結構の距離もあり、この広大な自然環境は子供ばかりか、大人もたっぷり楽しめる場所である。
色々なアイデイアで工夫を凝らした遊具が沢山あり、その面白い出会いにお姫も目を輝かせ、次々とトライしていた。その一つがこの魔法のパイプである、カラーで識別され、曲がりくねった配管が広場を走り、両端にそれぞれラッパが用意されている。離れた所からラッパを通して喋ると反響しながら相手の声が直に伝わってくる。このしかけが面白く、何度も何度も相手をさせられた。
かなりの高低差の勾配にループ上の110mのジャンボ滑り台は子供ばかりか、おじさんおばさんも、このダイナミックな眺めの展開と滑り降りる心地よさに皆心酔しまくっている。(笑い)滑降面がローラーになっており、お尻から伝わる微妙な振動も結構心地よく、重たい体もなめらかに滑らせ、そのスピード感もたまらなく、その一時は思わず童心にかえったようになる。
広い園内を総て廻りきれなかったが、一番奥の牧場でのんびりした牛、やぎの群れの姿に思わず、時の経つのを忘れ自然の中に埋没してしまった。のんびり散策するまま、4時30分の閉園のアナウスにようやっと後押しされ、帰路に着いた。
桜が芽を吹き出しており、季節柄、大変な賑わいを見せるだろうなと思いつつ、機会あれば、もう一度訪れたい場所であった。玩具箱をひっくり返した
豆台風もエネルギーを一気に発散させたのか、満足したように車では深い夢の世界に入っていた。
◇玩具箱、自作自演のカリンチャン劇場
「じいじ!!遊ぼう♪♪・・・♪」でやってくる季節外れの豆台風。
チィルドカーに乗った孫娘が、じいじ・ばあばの姿に気づいたのか満面の笑みを浮かべ、一生懸命手を振り、台風来所のご挨拶である。
バス、私鉄、JRの乗り継ぎで、チャイルドカーでの移動は既に重くなった孫娘を考えると大変であるが、普段は娘と1:1の向き合わせの世界から、変わった玩具あり、じいじ・ばあばであっても、大勢で相手して貰える世界は孫娘に取っても、嬉しい世界なのである。
母親べったりの世界から、じいじ・ばあばの存在が自分の身内の一部として意識し、自ら懐に飛び込んでくる振る舞いに成長ぶりと、仲間意識の芽生えに嬉しさが募って来る。
顔を見せても、ママから離れず、こちらを見ても暫くは他人様のようにチラチラ見ながら、警戒心を持って臨み、氷解するまで時間がかかったことを考えると明らかに違っている。
「ハム太郎のハウス」と最近入手した「キテイチャンのハウス」で家財道具を組立、ハム太郎やキテイチャンの家族の生活がオモチャの世界で始まる。
「行ってこま~す(行ってきま~す) 」ハウスの扉の開け閉めからで始まるパパの出社からの演技は日頃見ている世界をそのまま再現し、自作自演のカリンチャン劇場が行われる。その微笑ましい風景に、廻りは目を奪われ、完璧に時間泥棒の世界に陥ってしまう。
天衣無縫に次から、次へと目を輝かしながら、手にする玩具に家の中はまさしく状態になり、片付けに追われる戦場になる。
風の如くやって来て、風の如く去っていく、追われる賑わいにほっと一息するも居なくなると寂しい。