春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

「今年は大丈夫なの?」

2013-09-19 14:46:00 | 晴耕雨読
3月から始まったぶどうは外敵との戦いであった。
異常気象という言葉も最早、日常化してしまい40℃に届かんばかりの高温の毎日に生態系も変ってしまったのであろうか・・・。
「クビアカスカシバ」とか「クワシロカイガラムシ」とか、丸で動物図鑑の世界の害虫の襲来であった。
放っておくと、枝そのものを根こそぎやられる天敵であった。

更に、完熟した甘い匂いを嗅ぎつけた鳥の襲来で、網を掛けたがメッシュが粗く、隙間から食い荒らし、食べ滓を残して飛散。
一方では葉っぱを枯らす黒とう病などなど、こんな小さな棚も一難去って又一難と半年間は見える敵、見えない敵との仁義なき戦いでもあった。

でも、この時期孫娘達は「今年は大丈夫なの?」と小さな収穫を楽しみにしてくれる。


1時間弱、棚にぶら下がった白い袋は忽ち、消え去ってゆく。
全部、一斉に取りきれないのは房に未成熟の粒が残っているのだ。
ちびさん達に梯子に登り、直にはさみを入れて貰う。
慎重派のカリン姫は少々の揺れに、「わ~危ない」と叫ぶがアカリ姫は高所も言わず、余裕しゃくしゃく。
目の前のカリン姫のしり込みする姿に、「あたしは大丈夫よ、お姉さんだから、頑張なくちゃあ」と、しっかりエールをおくる。


二人が一緒に来ることはそう度々あるわけではないが、成長と共にそれぞれの得意、不得意がしっかり見えてくる。
棚上に手が届かず、以前は抱っこして、支えたが、もう重くて、叶わず、せめて梯子を支える程度に、ちびさんの成長が確かめられる。
今時種ありで面倒だが、甘さは格別、「甘~い」と言ってもらうだけで、じいじも満足、恒例行事はあっと言う間に終わってしまった。


折しも若宮神社でお祭り、お姉さんは自慢の浴衣を持参し、晴の浴衣レビュー。
境内の出店で、煎餅の塗り絵。鮮やかな、出来ばえを披露し、そのまま、お腹に納めてしまった。
駆け足でやってきた秋を楽しんだ。

刺激的な走行「中央高速」

2013-09-09 17:27:00 | 旅先にて
毎年、今頃ブドウ収穫時期に塩山のお師匠さんの所へ出かけ、ブドウを沢山頂いてしまっている。
ICから近くであるが、周辺はブドウ農家で、張りめぐらされた 農道だけにGoogleの地図でも、判り辛く、迷走の繰り返しである。
そんな塩山も、中央高速で渋滞にかからなければ1時間半~2時間弱、あっと言う間にで着いてしまう。
元々幕府が軍事用として作られ、険しい山に覆われる甲州路と付いたり離れたり並行して、中央高速は走っている。
アップダウン有、カーブの連続、トンネルが多いのも、こんな背景からで、他の高速道より難しい運転を強いられる。
何時までも若いと思っても、"じじい"となって動態視力は衰え、咄嗟の飯能も鈍くなって、運転のための能力は相対的に落ちている。それでも敢えて高速に、乗り、まどろっこしい走行車線から追越し車線へ、ついつい走ってしまう"暴走じじい"なのである。
もとより、ハンドル持つ手に不安を感じる様になれば、さっさと諦め、免許証は上に返納すれば良いと思っている。

帰路、高速の様子を運転席からその特長をポイントで追ってみた。ハンドルを握る、運転感覚で運転席から見える世界から、変化に飛んだ厳しい走行が、共有できればと思う。

<笹子トンネル入り口>

塩山ICから間もなく、総延長4874Mの笹子トンネルに入る。時速70㎞で走れば大凡4~5分であるが、見通しの効いたところから、闇の世界は何処まで続くのやら、心理的に長く感じられる。

<崩落事故>

真っ暗闇から、前方から僅かな点の光が、どんどん拡がり面となり出口である事が判る。
2012年12月4日、崩落事故がこの出口付近で不幸にして多数の犠牲者が生れた。
自分は追越車線を走行」「天井から落下してくるのが見えた。アクセルを踏み加速」「落下物が車に衝突。同乗の妻が怪我」「落下を受けた後、出てきた車は自分の1台だけ」と「九死に一生!!」NHK甲府放送局の後藤喜男記者の生生しい話が蘇る。
その事故の4カ月前に拝もここを抜けているが、事故後初めて此処を通過するが、予期せぬ事故の遭遇を覚悟の上で車に乗っている
天災、人災、 何時でも起こりうることなのであろ。

<右に左に>

山間部を走り抜けるため、トンネルも多いが、道はアップ、ダウンやカーブも多い。
上野原~藤野間で、思い切り右に急カーブで緩やかな下り勾配である。慣性力が働き、路線キープに、握るハンドルも力が入り、思い切り緊張する場所である。


右カーブ終えて間もなく、今度は左の急カーブ、見通しの良い、高架橋の上を突っ走る。このように右に左にカーブが続く所も、結構あり、息つく暇もなく、遥か前方を見据え、乗り切る。
無理せず走行車線でゆったりと走るべきであるが、車列の群れに入ると、車間距離維持のために、頻繁なアクセル操作による緩急の操作が必要となる。バックミラーに後方車両の無い事を確認し、追い越し車線へ。年甲斐もなく、スピードに乗り、追い越しに快感を覚える"暴走じじい"にどうしても駆り立てられる。

<ほっと安堵の出口>

八王子出口の看板に本線から側道に入る。急角度の道、高速の世界から一気にスピードダウン、料金所に向かう。
約1時間半の高速からの緊張感から解放される。

但し、左入インター付近は国道16号の猛烈な車両の渦に入り、国道への合流、側道への分岐と高速では無かった別の緊張感のスイッチを入れ、気を緩めず、最後のゴールに向かう。
流石の鉄人じじいも、刺激的な連続に、ハンドルから離れても、走った軌跡が走馬灯のように、脳に焼き付けられる。

「おのれ妖怪」#2成虫捕縛

2013-09-05 11:15:00 | 晴耕雨読

「おのれ妖怪め!!」
「手塩にかけた『ぶどう』棚に、何時の間にか入り込み、枝、始め葉っぱを食い荒らす、不届き者め」
妖怪めがけて、棒の殴打に、敵も必死に、棚上の枝に必死にしがみつく。うわ~気持ち悪いと思いつつ、成敗する。
『クビアカスカシバ』の幼虫。
とうとう観念したか、ボタッと目の前に落ちる。

時ならぬ妖怪の姿に1去年に続き、食い荒らされた宿敵の再来かと思いつつ
妖怪の姿をデジカメに納め、勝沼のブドウプロの、お師匠さんに、画像を送り、果樹側の対策処置の指導を仰ぐ。

こんな妖怪姿に、昆虫図鑑でも見ないと、果たして判るのかと思ったが、流石プロ、こんな回答が返ってきた。

・7月上旬~8月上旬に発生。成虫はスズメバチくらいの大きさで動きはそんなに早くない。
・成虫は木の表皮の隙間に卵を産み、卵が成長する段階で木の周囲を食べる。
・食べまわされた枝は枯れる、木の根本も要注意。よく木を観察して捕殺するのが一番。

丁度、同じ頃、再び『クビアカスカシバ』の幼虫を発見、日を跨いで数匹捕縛し、成敗する。
枝に或いは葉っぱの蔭に保護色で、敵は身を潜め、その正体発見に根気を要する。
成虫は木の表皮の隙間に卵を産み、卵が成長する段階で木の周囲を食べ、枝が枯れてしまうまさに天敵である。
時ならぬ妖怪の姿に目を光らせ、監視強化する。
某電力会社の汚染水漏れの、いい加減な監視と気合の入り方が違う。

そんな監視に防虫網に止まった蛾を発見し、叩き落とし成敗する

ネットで調べ、『クビアカスカシバ』の成虫であろうか、念のため、お師匠さんに伺ったが間違いなかった。
こんな小さな棚に、何処かに居ついてしまったのであろうか・・・。
漂う匂いに、鳥襲撃に、手塩にかけたものが、かなりやられた。今度は害虫に、改めて、果実の成育は難しい。
ブドウは成熟してきた。
食べごろをそろそろ迎える時期に出来れば、もう農薬は使いたくない。
以来、殺虫捕縛隊は妖怪の姿を追って、敵の侵入に目を光らせた。
幸いにして、妖怪は恐れ、再び見ることは無くなった。


しかし、葉っぱがの枯れが、ドンドン広がってくる。
葉っぱは茶色に変色し、枯れだし、根元から落ちてしまう。
妖怪の恨みの、おきみやがであろうか?


その間、ブドウが目に見えて熟成し、真っ白い袋の内側で、いよいよ黒く、なってくる姿が伺える。
天候が良いと、夕方、棚の下は風に乗って、甘い匂いが、立ち込める。
この甘い匂いが、この糞暑い、天候の夏の成果である。
熟成の進行に毎日、ブドウ棚の下に訪れ、フクロの中身を楽しみに、覗き見は日課になってしまった。
もうすぐ9月。カリン姫、アカリ姫が集まって、今年は地産地消が出来そうかな・・・。

この匂いに寄せられて、人間ばかりか、虫は元より、鳥までが嗅ぎつけてくる。
苦労して育てた青果だけに、敵には、譲らんぞ!!


ようこそ松崎家の世界へ

http://mzk.on.coocan.jp/