春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

秋たけなわ

2009-09-24 15:17:00 | 多摩の四季

市内を縦断する浅川の高幡不動と万願寺地区を渡す、「ふれあい橋」は通勤、通学、買い物などの要路として何時も賑わいを見せている。
半袖シャツに帽子、スニカーを履いた運動着姿で身を固めた団塊の世代と思われる男女の群れが、この橋府付近の階段の傾斜を利用して屈伸運動を行っている。浅川の周辺を散歩やジョギングでそれぞれ健康づくりに賑わいを見せているがせいぜい、一人か二人なので、この固まりがやけに目立つ。
川下に向かってコースを取っている拝にこの固まりが背後から、付いたり離れたり、鬱陶しいなあと思いつつ嫌でも、集団の行動が目に入ってくる。

その群れの衆が狭い専用道路を走り、途中で止まったと思ったら、集団のなかから、一人のおっさんが、ステップを踏み飛び跳ねる。衆目の前で走りながら、演技に酔いしれて得意気に模範演技を行っている。
その姿を追うようにしっかり見届け、集団が一斉に飛び跳ね、教祖様の教えを、忠実に守り演技する。
何かのサークル団体か、教祖様の怒派手なパフォーマンスに、付いて廻る集団の姿はどうしても目立つのである。
一つ一つの動作が理にかなったものなんであろう、しかし、集団で教えを乞いてまではどうしても気が引ける。
何処かの焼酎のCMではないが、敢えて群れの衆を作り、「あんた達だけがそんなに目立たなくても」と思えるが・・・。

一方では運動着姿で身を固めているものの横一列に道を占拠、ダラダラ歩きながら、井戸端会議の延長で大きな声で話しながら、話しに夢中、義理で歩いているおばさん連中。
こう言うおばさんに限って、どう見てもメタボリックな体型の最前線を走っているようにも見えるが豊かな腹廻り、揺さぶりながら、マイペースで歩いている。
猫も杓子も健康作りに、沸き返っている。

今更、集団に混じって、窮屈な統率活動はもう結構、自然に歩き、すれ違いざまに出会う人に、軽い会釈で、何か通じ合う。自由で気ままな朝散を甘受する。

スワッ!!警官だ~

2009-09-13 19:47:00 | 事件だ~!!

「ピーッ、ピーッ、ピーッ」
「はい、そこの車止まりなさい」
「エッ!! 酒気帯び・・・?」
「3年以下の懲役、50万円以下の罰金」.。ooO(~へ°)/ひゃ
何時も我々庶民に対しては居丈高なお巡りが、行く手を阻み、指図をしている。
複数の警官が上半身だけ出し、それぞれの身構える姿は何か事件か?
と、思いきや腕は差し上げているものの、首を傾げ、うなだれるように下を向いている。
良く見ると、田んぼの中のユーモラスな"かかし"であった。

本土に余り影響の無かった台風が遥か太平洋上を通り過ぎると、北の寒気が本土にやってきて、朝晩がぐん~と涼しくなった。
か~と照るお天道さんの夏気分も味わうこと、少なくどんよりした天候の中、一気に秋モードに入ってしまった。
じと~とした、汗が滲む暑さはいやだな~と思いつつ、過ぎ去ってしまうと、何となく寂しい。
20℃前後の朝、気分良く、市内を徘徊する。
ご覧の通り、旧南多摩郡部は宅地の中に、緑に覆われる耕作地は未だ未だ頑張っている。
先人が残した用水路は浅川や多摩川から取水し、市内を駆けめぐり、田畑に導かれ、米作りが脈々と続けられている。
のんびりした不動のお巡りの威嚇が空からの外敵にどの程度効果が、あるのか判らない。
この頼り無い警官姿の脇で、棒の先にヒラヒラした紐を付け、振り回しながら、田んぼの周囲を農家のおっさんが足早に廻っている。
季節感漂う、田園風景である。日照りは悪かったが台風も来ず、収穫時期を迎えている。
果たして、今年はどうであったのだろうか?

多摩テックも9月幕引き

2009-09-08 20:10:00 | 世の中変わる
◇多摩テックの観覧車

「子供達が遊べる日野のお薦め所は何処?」
「多摩動物園、多摩テック」唯一誇っていた2つの、遊園地のうち、多摩テックが閉園に決まった。開演以来、約50年ゴーカートや観覧車や乗物が人気を呼び、子供も大人も楽しめる遊園地として、人並みが絶えなかった。地元ばかりか、遠方からも子供達の夢を追って、一度は来て、乗り物を通じて子供の成長を確かめる、登竜門的な存在であった。
孫娘も此処で、乗物を征服し、未だ未だ楽しめる大事な場所でもあったが、失うことの大きさは実に大きい。

大きな時代の流れの中で趣味、趣向の変化が、客足の伸びに繋がり、年間のピークで100万数えた入園者が60万に下がってしまったことで、経営のホンダが撤退の意志を決定したようである。天空を見上げ高々と上がり、僅かな客に、大半が空気を運ぶ観覧車の姿に素人目にも薄々、先行きを案じていたが、現実はやはり酷しかったのであった。
また、世界的な不況の嵐が本体の車産業にも及び、こうした副業も赤字ではドライに撤収整理することなのであろう。


見上げれば、多摩丘陵の高台に観覧車、市内を俯瞰する乗物は街の飾り物であり、ステータスでもあったがその多摩テックも今月9月で閉園になってしまう。

◇我が家の歴史でもある
日野に越してきて、多摩テックがしっかりと生活の中に根を降ろした大事なフィールドでもあり我が家の歴史でもあった。
初めてハンドルを握り、ドキドキしながら、走りはじめ、自分で乗物を動かすことの出来ることを体感し、移動する乗物から目に入る別世界に、感動を呼んだ。
子供達が乗物に乗り、自分で運転し、新たな世界を体感したのも此処から始まった。
市内から子供会の集団の一員として、隊列を組み、多摩テックまで登り、飯盒炊飯でカレーライスを作り、ワイワイガヤガヤと賑やかに手作りのアウトドアの世界を楽しみ、小屋で一晩過ごしたことなど、鮮明に記憶に残る。
その子供達も独立し、我が家から離れていった。孫が誕生し、自分達が楽しんだように家族で時折多摩テックに訪れ、楽しんだ。

◇孫娘も此処で免許証を貰ったが

その孫が一通り乗物を乗りこなし、夢中になる世代に成長し、じいじに顔写真入りの免許証まで見せて貰った。
親から含め、とうとう3世代も此処で関わり持った。


◇不況の波に被さり
隆盛を誇った多摩テックも、一時のピークから比べると客足も落ち、取り分け平日は閑散としてきた。
そんな折、世の中不況の風が吹き荒れ、多摩テックも容赦なく不況が襲いかかり、閉鎖がアナウスされた。
皮肉な事に、此処で育ち、想い出を作った人達がそんなアナウスに、誘われたのか、昔を確かめるように、賑わいを見せ、混雑するようになった。半世紀余り、日野の看板として、多摩テックに人を呼び、楽しませたが、後僅かで、惜しまれつつ、遂に役割を終え、幕引きを迎える。
ああ~あの観覧車も止まり、やがてその姿も消えてしまうのであろうか、寂しい限りである。



◇最後の観覧車

惜しまれつつ9月で閉幕した多摩テックであるが、未だ園内が稼働中のおり、カリン姫と楽しんだ一つがこの観覧車であった。市内はおろか、多摩地区のステータスタワーとして、多摩テックが活躍している姿は遠くから見通しが出来た。この観覧車がユラユラ揺れながら、地上遥か高いところに、360度見通しのきく夢の世界に運んでくれた。

何時もの通り、日課の朝散で、ちょっと足を伸ばし、多摩テックの山頂まで登ってみた。その観覧車の行く末はと思っていたが、ご覧の通り、綺麗に撤去され、大きな外輪の骨組みだけで残されるだけで、あった。
何れこの骨組みも、総て姿を消し、多摩テックの象徴する姿も消えてしまい、遠くからは多摩丘陵の森の姿に再び戻るのであろう。このゴンドラの下を園内の冊の外側沿いを歩くと、園内の様子がはっきり見える。かっては子供達を載せて走った、ゴーカートも待機したまま、そのままの姿で残され、未だエンジンの息づかいと温もりがあるようで、何時でも走るような感じがしてくる。広々としたプールも賑やかだった子供達の姿も無くなり、コンクリートで色鮮やかに固められた姿だけが、淋しく残っていた。多摩丘陵の中の静かなコンコース、変わりゆく姿を追って見たい。

◇観覧車が消えた

日野の名物の一つであった、多摩テックの観覧車が目の前を消えて行く。
市内を縦断する浅川と並行する多摩丘陵の高台に位置し、市内を始め多摩地域を俯瞰する存在だけに大変目立っていた。
既にゴンドラは撤去され大きな外輪も輪の一部が既に外され、その姿を地上から完全に消してしまうのも時間の問題になってきた。タワーの根元に見えているの建屋が併設された温泉「クアガーデン」である。
ガラス張りにぐるりと眺望がきく所で温泉に浸かる、なんて何とも贅沢な風情であるが、これもなくなってしまう。

長い間、空高く夢を載せたゴンドラが役割を終え、地上で置き並べてある。縦列に置き並べ、色鮮やかな姿は丸で「おとぎ列車」のようである。空中高く掲げる、看板の乗物だけに風雪に晒されながらも、外装にはことさら、手入れをしたのであろうか実に鮮やかに輝いている。
さ~て、この「おとぎ列車」の行く先は何処に、第2の人生を歩むのであろうか

◇温泉も消えた
多摩テックに併設された温泉も、併せて閉館される。多摩丘陵の高台にあり、温泉に浸かりながら、多摩地域を一望出来る場所は他に無い場所だけに、残念である。

温泉と言うと、火山の周辺と言う概念から、草津、箱根などが直ぐ頭に浮かぶが、温泉地とは縁の遠いこの多摩丘陵にも、温泉が湧き出る、と言う事で話題を呼んだ温泉である。
こんな至近な所で、銭湯の沸かし湯に非ず、れっきとした温泉である。
地底深く、掘り下げれば湯脈に通じるのであろうか看板表記の「ナトリウムー塩化物の天然温泉」である。
この温泉の「クアガーデン」も多摩テックと同じ運命共同体にあり、閉鎖されてしまった。


ようこそ松崎家の世界へ

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