加齢と共に自らの筋力の劣化は信じられない程、進んでいる。
その、代表の一つは腰痛でなかろうか
悩み深い、同病者が多数いることから、痛み解消の薬用を勧めている公告が新聞紙上で賑わしている
その効果は様々であろうが、此処では薬用とは別にそれ以外に出来ることはないのか、模索しながら日頃の活動を紹介する。
(1)痺れ、痛みの要因は
腰椎は5個の椎骨から成っており、椎間板、椎間関節、靭帯により連結されている。
体全体を支えているため、大きな力がかかっている。
腰椎の椎間板や椎間関節が動くことにより、体を曲げたり伸ばしたりでき。
脊柱管内で神経を保護している。
上半身の体重を支え続ける腰。特に重い物を持ったり、立ったり、座ったりは大きな負担になる
それを長年繰り返し継続した結果、腰の骨の間を通る神経の道は細く閉ざされいき、結果として痺れや痛みを発症させてしまう。
特に座骨神経痛は腰から下半身にかけて枝分かれしながら、伸び続けているため、根元が損傷すると影響は下半身全体に現れることもある。
車の運転など長い時間、同じ姿勢を続けることで、腰椎回りの血流を悪くする。
血流の流が滞留してくれば、筋肉の中で出来た疲労物質や痛みを発する物質もそこに居座り、腰痛を感じる。
お尻から太もも。すね、ふくらはぎにかけて、鋭い痛みや痺れに、悩まされているなら、まず腰の部分の神経の損傷を疑ってみるべきであろう。
2)骨全体はS字状のわん曲構造
また人間の骨には側面から見ると独得のS字状のわん曲があって、この形を支えるのは腹筋と背筋の役割である。
所が加齢と共に自然に劣化し、この生理的なわん曲を維持できない。これも腰痛の避けて通れない現象である。
3)急性期腰痛の保存的治療
安静と活動の継続
急性期で炎症が強く痛みが激しいときには、安静にすることが大切である。
しかし、動ける程度の痛みならば、安静から、一歩踏み出し、通常の活動を継続したほうが早く回復し、慢性化を防ぐことができるとも言われている。
◇筋肉の活性化
以上を背景に動けるうちは動こうと、身の丈にあった朝の散歩を心掛けた
1)思わぬ落とし穴に遭遇
路面のちょっとした段差も、踏み違え、バランスを失い、転倒事故に繋がる、事故回避から、路上の段差、障害物はより慎重に身構えないといけない。
普段何気ない歩行もどうしても楽な姿勢をとりたく、前かがみになってしまう。
路面の突起物に一端、引っかかると、体のバランスを失い、前のめり気味の傾斜は、最早復元力を失い勢い余って、そのまま、前のめりに倒れてしまった。
歩道の段差の縁を踏み外し、加速のついた体が,静止効かず、そのまま空中ダイブした。
その折に運悪く路壁に顔面を殴打した。
事故当初は直接顔面を壁面に叩きつけ、ショックは大きかったが、打撲の痛みは大したことなく、外傷もなかったことから、そのまま放置した。
所が、数日後殴打した部分が膨れ上がり、黒シミがどんどん広がり、鏡に既に張を失い、しぼんだ薄暗い面相に、正に死相に溢れた妖怪姿であった。
これは大変だと、変容した顔でかかりつけの脳外科に、飛込、危急で早速見て貰う。
レントゲンの撮影結果は骨折はなかったのは幸いした。
但し、腫れた顔面から、内出血しており、その間、頭の中に血液が溜まる可能性を秘めており、1~2か月後にMRI検査することになった。色々な角度から撮られた画像から、心配した血液の塊はなかったことに安堵する。
自ら招いた、つまずき事故、大事にならずに、一先ず収束した。
一瞬の先は予想も付かない危険の世界を改めて思い知らされた。
2)周辺を一回り
我が家の背後には我が家から100m程北側に位置する黒川公園である。10数mの段丘になっており、周辺一体は生い茂った樹木に覆われ、段丘の下は絶えず湧き水が流れ武蔵野の面影を残す自然一杯の場所である。
周辺の宅地開発が進む中、唯一残され自然が守られている市内の代表的な公園の一つである。
湿地帯と、人も入れぬ鬱蒼とした藪には動物達の格好の居場所なのか、まむし注意の看板もあり、当地にきてから何度か、ぎょっとするご対面もある。
四季を通じて、散策や犬の散歩、ストレッチするおばさんの群れが訪れるほか、湧水では真夏に水遊びする子供たちなど、自然が住む住民の中に溶け合う場所である。
高低差を持ち、この変化に飛んだ自然路を中心に、最早劣化した足の筋肉と腰痛を抱えながら、身の丈のあった散策を心掛ける。
坂道は足の筋肉に負担がかかる。痛いことが判っても、それを避けることは筋力増強に繋がらない。本人のみぞ知りうる痛みの限界、無理せず何処まで頑張れるか、痛みとの戦いでもある。
(1)黒川の段丘を越え日野バイパスへ
コンクリートで舗装され住宅地から、湧水路を越え黒川公園に入る。
草、切り株に覆われた自然路の中、突き進むと緩やかな勾配の坂道が続く。尚坂道を進むと急こう配の傾斜路に出る。足場は材木が横に敷かれ階段状になっている。道の両脇はロープが掛けられ、一応手摺になっているが、歩行位置と離れており手摺になっていない。足場の間隔があり、急傾斜の場所での登降りは掴まるものが無く大変危険である。漸く1人歩ける狭い道、転倒経験から、転ばぬ先の杖、一歩一歩、足場を確かめながらの歩行は殆ど視線は下向きになる。先の見通しが立たないために、突如、人との遭遇に、始めて気付く。道脇の隅で待機し、すれ違いの事故回避に謝意の挨拶を告げる。
狭い道に左右から雑草が生い茂り、行く手を阻まれる以前なら一気に登れたが、息が切れ、途中で一呼吸する。
(2)バイパスをひたすら東下する
この急坂を上りきると、一気に開け、コンクリートの平たん路に出る。住宅に囲まれた路地を暫く行くと、多摩地域と都心を結ぶ輸送ルートで目の前を走行する車両の轟音の渦に入る。片側2車線で左右とも車両が列をなし、何時も車の渦であるが、何故か御覧の通り、少なかった。
急坂から平たん路になったが急坂で既に足腰が負担がかかり、足元が怪しくふら付く。
バイパス路を真っすぐ向かうと、坂に出て万願寺方面から多摩川に繋がる。右側が黒川段丘の頂部になり、 道沿いに樹林帯の縁になり、季節によっては黄金色に輝く樹木の落ち葉が、光輝く。生い茂った樹林帯は動植物の生息地帯で兜山とも言われ、子供たちの兜を追う、山野でもある
(3)頂部で休息
バイパスを暫く東下すると神明の急坂との交差点に到着する。交差点は神明の坂の頂部に当たり、付近を俯瞰出来る
大変眺めの良い所である。坂道を挟んで道脇にはベンチが設置され休むことが出来る。
バイパスから離れ、坂道を下り方向に目を転じるとその先が多摩丘陵、その右手のが高層ビル群が更にその先が霞がかかった奥多摩方面が伺える。
散策を始めて、山を登り、此処まで辿り付き、登ってきた丘陵方面を振り返ることが出来る。奮闘した坂道を克服し、此処まで辿り着くと、矢張り痺れを感じ始め、ベンチで一休みする。
ベンチから、右手に丘陵地帯、その一角に白い姿のマンションが見える。その付近が我が家に近く、当日登ってきた軌跡をたどることが出来る、ゴールまでは未だ未だ道のりは遠い。その丘陵地帯の上に多摩平の森に新たな高層のマンションが建ち、周辺を俯瞰するような姿が聳え立っている。
暫くの痺れの回復を待って、この坂道を下り、腰を折り曲げ、揺れながらコースの終幕を迎える。
何度か歩くうちに、痺れの限界は時間の経過で予測できる。痺れを引きづりながらの歩行は大変辛い。しかし、此処で一休みすると、痛みはリセットされ、魔法の力が備わる。
3)果てさて、継続は力なり
同じ道歩きでは、飽きてしまう。お陰様で地域的に起伏に富んだ山道が周辺に存在する。幾つかのコースメニュウを 準備し、一つ、一つ徒破し筋肉劣化対策としている。
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