春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

墓参りに御馳走

2008-03-22 07:10:00 | 美味い!!
お彼岸に恵比寿の東北寺にお墓参り
以前は車で来たが、車運転にかっての意欲も落ちたこと、卑しいことではあるが蹴りに飲めないこと、昨今のガソリン高騰の折、車移動の理由がなくなり殆ど電車になってしまった。
無人の受け付けでこの道具を借りる場所で、偶然にも鎌倉のおばとばったり、遭遇する。
お互いに離れてしまい、疎遠になってったしまったが、此処が唯一の出会いの場所とは思いつつ、お互いに年老いた姿を改めて確認する。
花、お線香、おけ、ほうきの必須道具に、今回は特別にたわしを借り、少し汚れた墓石や水受けを丁寧に洗ってやった。
ちょっとは身ぎれいにして両親、それに兄の前で、手を合わせる。墓前で向かい側からそこそこ手招きしているようでもあるが、「未だやることがあるんで、行かないよ~なんて」強がりを吐いたりして・・・。
さあ、さっぱり一応の義務感を果たした。ちょっと風が強かったので、尻込みするかみさんを煽り、たまには歩こうと、渋谷まで歩かせてしまった。高台に位置する東北寺から、閑静な住宅地を抜けるが、都立広尾高校、國學院、実践女子、青山学院の学舎が目白押し、更に普段見かけない旗が翻るペール大使館を通り、大型車両が走る国道に出て、ようやく喧騒の世界に引き戻される。
こうした裏道に季節感を感じながら、歩くのも大変良く、お寺の回りはそんな世界に囲まれている。
青山通りの坂を下ると、人込みの渦に入り、のんびりした世界から、雑踏の刺激的な渋谷の町に出る。
かっては知ってる街とはいえ、この人込みの世界は旧南多摩郡の人間にとっては、疲れる。
井の頭線の駅舎と一体となったマークシテイにようやく辿り着き、かねて狙い所のお鮨屋に行く。人気を裏打ちするように店前では順番待ちの行列が、出来る、賑わいであった。
出せれたビールでささやかに献杯、出された穴子に舌鼓、「ん~ん美味かった」


鏡に向かってため息

2008-03-19 11:36:53 | ライフワーク

大きな鏡に向き合って、我がおつむに思わず
拝「随分うすくなったなあ~」と思わずため息
親方「お客さん、年取ると髪の毛は細く、なってくるんですよ」
拝「う~ん、そうなんだ~」
親方「細くなれば、髪が抜けなくても、薄くなるのはそのせいですよ」
拝「な~るほど」
己のおつむと親方のおつむと並べて、目に入り、若干天然パーマー風で今流行りの茶髪姿で
自慢のちょび髭は、どうみても格好よく見えないが、その豊かな髪の毛のその勢いの差に驚愕する。
拝「凄いね~その頭は」
親方「親からの授かりもので」
拝、少し調子に乗って、「少しわけてくれない?」
親方「お分けできれば、差し上げたいが、こればっかりは、何とも」
こうした冗談に応えてくれる
相手は決められた時間に数こなす、薄利多売サービスの操業で、何時も満員の盛況である。晒し首のようにシートをかけられ、大仏さんのように、黙して語らずの場合が殆どであるが、この親方との出会いがあれば、迷惑掛からない程度に声をかけてしまう。

マムシ出現

2008-03-09 17:12:00 | 舞台・ライブ

この頃は温かくなったとは言え、朝は未だ0℃前後で空気は未だ冷たい、そんな時期に「マムシ」が出ると言う。
マムシはマムシでも今や、メデイアで活躍する毒マムシであった。
毒は何れも持ち合わせているが、こちらのマムシは口から刺激的な毒をまくが、その毒がラジオなど媒体を通って耳から聞こえるまでで、今の所、毒が廻って、倒れたと言う話はない。
その生毒をもらって、御利益が生まれれば、長生きでも出来ればと生マムシを見に行った。
生来のスタイルか、かっては毛沢東が着るような詰め襟の人民服姿で、眉毛が濃く、角張った顔は丸で渥美清のような毒マムシが現れた。
戦中の昭和11年(1936)生まれはあの倒れたジャイアントの長島茂雄と同じで、既に70代を越えているが、背筋がピントした姿勢としわの無い顔は病気で老け込んだ長島と対照的である。
「このくたばりそこないめ」「きたねえ顔したじじい・ばばあ」と毒舌は許容限界範囲?で益々回転良く出てくる。
悪たれ、毒舌をはいた後、ちょろっと舌を出し、いたずらそうな顔をして伺うのは本物のマムシそのものであるが、その後に「元気だせよ」「長生きしろよ」とフォローの言葉が入る。
年金問題、千羽吉兆、偽コロッケのミートホープ、白い恋人達、赤福、不二家と次から次へと
"役人不正"や"偽"に固められた社会を取りまく、悪行の数々に、いきり立つ姿は「スワッチ」の掛け声で出てくる正義の味方ウルトラマンである。
巣鴨で群れなし、はぶりよく金を使うばばあと一方では外に出られず、淋しくる留守を守るじじい。
そのウルトラマンも年老いてしまったが「腹も立とうが、皆元気出して生きなきゃいけないよ」と話を纏める。
ちょっと言葉は汚いが、歯に衣を着せず、気取らない下町の江戸っ子気質の語り口が、唯一江戸を伝える言葉である。
吉本で席巻され、関西弁がはびこる世間で、こうした江戸弁が何故か心地よく伝わり、遠い昔のことであるが明治生まれ職人気質の親父の言葉が思い出される。

ようこそ松崎家の世界へ

http://mzk.on.coocan.jp/