春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

腹が減っては戦もできぬ

2007-05-28 09:30:56 | 韓国旅行

板門店と北朝鮮が南進の為に掘られた第3トンネルのツアーをセットで申し込んだが、それぞれ別の観光会社で実施されている事が判ったが、予想出来ないことが待ち受けた。
板門店はコースの時間が大凡決まっていたが、非武装地帯の入域は、観光バスから国連軍のバス乗換、パスポートの韓国軍と国連軍による2重チエックなど大変厳しいものがあり、その手続き待ちなどで、コースの巡回時間が大幅に遅れてしまった。
しかし遅れる位ならまだましな方で、休戦ラインで会議などがあると、中に入れず、途中で引き返すこともある位に何が起きるか判らないリスクの多いツアーである。
先日も今ホットな話題となっている、半世紀振りの南北を結ぶ鉄道試運転を前に会議が行われ、ゲートを前に急遽引き返したようで、そんな状況下で入れる我々は幸運とも言われた。
板門店コースの巡回が終わり、第3トンネル行きバスの乗り継ぎがあったが、その乗り継ぎ時間を利用して昼食することになっていたが、前述の遅れが災いして、乗り継ぎ含めて僅か20分しか時間がなかった。
しかし、腹が減っては戦は出来ず、僅かな乗り継ぎ時間に目の前の食堂へ駆け込んだ。
思いつくままに一番早く出来そうなウドンを頼んだ。
「アジュモニ シガンガ オプソニカ」オバサン時間が無い
「パウリ、パウリ ブタカムニカ」早く、早く頼むと
急かす言葉が通じたのか、アジュモニは調理場で一生懸命、ウドンをゆでている。
バスを降りてから5分経過、イライラしながらも時計をにらめっこしながら、もうこうなったら腹を据えてとおもったがそれから間もなく、ドンブリが目の前に運ばれる。
その慌て振りと異常事態を察してか、店の連中がこちらに視線が向けられる。
ふうふう言いながら、熱いウドンを思い切りかき込み、丸で早食い競争で、じっくり味わう暇無く、ものの5分間で汁ごと何とかかっこみ腹に納める。
3500ウオン(約450円)支払って、待ち受けるバスにダッシュして、なんとか滑りこんだ。
バスには別ルートでやって来た観光客で殆ど満席に近い状態であったが、発車寸前の駆け込み乗車に、乗り込んだ我々に観光客の冷たい目線を感じながらも席を見つけ、どっかりと座った。
「あ~あ間に合った」ホットする間もなく、バスは時間通り発車した。
貪欲に食い気に執念燃やす、旅先の綱渡りの出来事であった。
連れ合いに言わせると、こちらで色々食事したが、さっぱりした塩あじが何とも美味かった
と言われたが、慌てる中にもしっかり味を堪能していたようであった。
写真はその中継地まで運んでくれた板門店の観光バス

逞しきは女性かな

2007-05-26 06:30:11 | 韓国旅行

seoulの幹線道路は車の渦、果たして片側何車線で有ろうか、車、車で埋めつくされている。
そんな渦の中、白ヘルメットを被り、さっそうと白馬を跨がり、サイレンを鳴らし走り抜ける騎手は何と女性であった。
このサイドカーとは異なるが、単車を鮮やかに乗り回し、車の渦の隙間を縫って、狙った獲物を捕え、違反車両をビシビシと取り締まる、最前線で活躍している。
男性顔まけのキビキビした立ち振る舞いにその雄姿に女性であることが判ると、驚いてしまう。捕まった運転手も、美人警官にソフトで迫られれば、抗弁の余地無く、法の掟に従わざるを得ないのであろうか・・・。
そんな女性進出に、一方では大形車両の観光バスに一人でハンドルを切り回す逞しい女性の姿があった。
ハンドセットを付け、サングランス姿。運転の傍ら、観光ガイドもやってのける完全なワンマンカーである。
パーキングでは狭いスペースをあの大きな図体の大形バスを見事なハンドル裁きで入れてしまうプロの姿に思わず、拍手をしてしまいたくなる位に見事であった。
当地における活躍ぶりは韓国人女性ばかりではない。
昨今の韓流ブームに乗った韓国語の勉強に拍車が掛かっている様だが、当地に訪れ、会話学習に明け暮れる日本人女性も多いようだ。
慣れない異国の地で女性単身で生活する逞しさも凄いが、その覚えた韓国語の学習成果を背景にそのまま現地オフイスに就職し、現地の世界に溶け込んでいる強者も居られる。
国同士では過去の歴史背景からどうしても、歪んだ歴史事実の負の遺産は重くのしかかり避けられないが、一方ではこうして溶け合って、深く入り込んでいる、女性パワーもあることも事実である。
当方が現地に赴いた反日感情一辺倒の、ン十年前の世界から、今日の姿に隔世の感を強く感じる。

李さんとの奇跡的な出会い

2007-05-24 00:50:00 | 韓国旅行

日本と韓国、お隣同しと言いながらアマチュア無線での出会いは全く偶然である。
seoul行きを前に交信し、空の上で意気投合し、スケージュールの合間を縫って会いましょうなんてかなり無責任な約束をしてしまった。
seoulと東京間、不安定な電波環境で無線機では言葉を交わしているものの、お互いに顔知らずである。
現地到着後早速電話を入れ、来意を告げ、落合場所と時間を約束した。
ホテルで落ち合う約束していたが、時間があったのでseoul市内をデジカメを持ってブラブラし、ホテル目指して人ごみの中を歩いていた。
その途中の一つ、真っ赤な大漢門で写真を撮っている完全なお上りさんの旅行客になってしまった。
オフイス街でもあって、ビシッとスーツで身を固めたサラリーマンの行き交う雑踏の渦の中に居て、明らかに識別出来る夫婦連れの旅行者とは思えるが、まさかの呼びかけがあるとは思わなかった。
大漢門の姿をしげしげ眺めていたら、いきなり背後からの声がけに、連れ合い共々ビックリした。
「え~こんな雑踏で、まさか旅行者狙いの・・・怪しい、その筋の方と」一瞬身を固めてしまったが直ぐに誤解は融けた。
交わす言葉に李さんと言う事が判り、広いseoul市街で奇蹟的な出会いがあった。
会社での引き継ぎが早く出来、少し早めではあるが、ホテルを目指しての途中でもしかして探す相手ではないかと、神の予告げか・・・ピント第六感が働き、躊躇いながらも勇気を出して声をかけたそうである。
当方もサイトを持っているが、興ざめするようなみっともない顔写真を出し世間に欺く事を避けるため、目の部分は完全にマスキングされ、その面相から絶対判別出来ない加工写真をHP上で載せていた。
どうやらそのhpを見つけ、顔形、髪など修正されていない部分をイメージアップし、当方であることを判断し、半信半疑で声を掛けてくれたようだ。
それにしても凄い凄い、その見識眼とこの広い雑踏のseoulの街中での奇跡的な出会いに只只驚くばかりであった。
李さんの御案内により、かっては高速道路があった高架橋を撤去し、人工川ではあるが清溪川を復元し、涼気を呼んだseoul自慢憩いの場に案内して貰った。
川沿いには散策コースがあり、光化門から東大門の5.8㎞余りもあるが、見学傍ら、seoulでの生活振り競争厳しい子供教育、非日常的な軍隊生活など聞いているうちに等々終着迄歩いてしまった。
記念すべき日に、ささやかな宴会をやり、ホテルに帰ったのは22:30であった。写真はライトアップされた清溪川の素敵な夜景である。
詳しくは ダイナミックな街seoulへ クリックで展開します

明洞にてカルビで王様気分

2007-05-22 06:54:51 | 韓国旅行

「さーて今日は何処で食事するか?」
かみさんは肉が駄目、でも本場に来て肉が食べられないとは何とも悔しい
その物欲しそうな顔に何とか、許しをえて、明洞のカルビ専門店に入る。
写真のような明るい瀟洒な店に6人がけのテーブル席を2人で占拠してしまった。
早速、牛肉カルビを注文、しかし最低の注文単位が2人前であり、肉がだめなかみさんにチジミ(お好み焼き)を抱き合わせで頼んだ。
「おお~これで2人前を独占出来る」とほくそ笑んで、思い切り牛肉が喰えると心弾む。
目の前のガス台に運ばれた鉄鍋に牛肉、椎茸、野菜がたっぷり混載し、独特の醤油味で煮込まれる。大皿にあの青野菜の代表格であるサンチュと大きな青唐がらしが盛りつけられたものと副食のキムチ、ケジャン(わたりがにの漬け物)などなど、皿に盛りつけられたのが、次々に運ばれテーブルが瞬く間に満タンになってしまう。
この間、店のアガシ(お嬢さん)が手際よく、いっさいをやってくれ煮込んだ料理を取り皿に入れてくれる。
ん~んチャングムの王様気分になった様で総ての賄いを専属の女官がやってくれ、気分までがハイテンションになってしまう。(笑い)
目の前でぐつぐつ煮込んだカルビが出来上がり、取り皿に入れてくれる。サンチュに多少のミソを付け出来上がった具材を載せ、巻き込み口に運ぶ。
野菜と併せ、煮込み上がった具材が口一杯に拡がり、思わず「マシッソヨ」(美味い)の言葉が生れ、呼応するかのようにアガシの微笑みが返ってくる。
ドンドンと休む暇無く、口に運ばれ、具材も少なくなった頃合いをみはかり、春雨もどきを鍋に入れ、更に煮込む。牛肉の味がたっぷりしみ込み、最後の留めをこれで仕上げる。
併せて頼んだチジミは2/3以上も残し、テーブルの料理を前に、目だけは料理を追っかけるが完全にギブアップした。
頼んだ物は完食すると言う、伝来貧乏人の慎ましい家風は物の見事に壊れてしまった。
ビール2本と併せ、全部で65、000ウオン(約8、500円)でリッチな王様気分を味わえ、胃袋も満たされ明洞の繁華街を後にした。

ようやく帰国

2007-05-18 01:37:04 | 韓国旅行

成田~仁川僅か2時間数十分のフライトなのに、行きは朝の4時半出発、帰りは御前様、とにかく成田経由は遠く、移動で疲れがの重くのしかかる。
本日、未明に我が家に帰還したが、旅装を解いて片づけなどしていたら、就寝も遅くなり、なんだかんだでパソコンに向き合う時間が遅くなってしまった。
僅か4日間の旅であるが、旅行会社で組まれて居るツアーは世界遺産水原行きの僅か1日だけ、残りの3日間は己で組まなければならない。
観光会社にお任せで身を預けてしまうのも、面倒くさくなく、良いが、多少のリスク承知で、己の行きたい所を駆け回るのも、面白い。
そんな事で直接現地観光業者に頼んだ、北と向き合う最前線の緊張の板門店や、チャングムでも見た韓国の歴史遺産を地図を頼りに心細くもソウルの街中を徘徊し、その文化遺産を見る事も出来た。
しかし、過去に何回か足を運んだソウルであるが、そんな物は殆ど役立たず、街中は予想以上に一変していた。
ソウルは世界一の人口密集地とあってか、車も猛烈に多い。
東西南北に走りめく要路が広大な道幅を持ち車優先に道が作られ、横断歩道が少なく、その分、一々地下道に潜らなければならない。その地下道も中々判り憎く、地下に潜ると、方向音痴も遺憾なく発揮し、迷走することしばしばであった。
僅かな横断歩道も長い道幅に渡り切る前に青信号が点滅はじめ、僅かな歩行時間をダッシュで渡らないと渡り切れず、猛烈な勢いで車が殺到してくる危険な横断である。
国自体が猛烈な勢いで、伸張しているが、そんなアタフタした姿が道にも、車運転にも現れている様で、のんびり田舎に引っ込む輩には驚天動地の世界であった。
写真はメイン道路から一歩入ると屋台で焼酎を一杯引っかけ、トッポッキはじめ、色々なメニュウで気取らないソウルッ子で賑わいを見せている。
怒派手なネオンに囲まれ、既に22時を廻っても人通りは賑やか、この多少臭い匂いとドロドロとした裏道にようやっと懐かしい昔が、蘇ってきた。
撮りまくった写真が600枚。少しずつ整理しながら旅記録を纏め、振り返って見ようかと、膨大な写真を前に、只只呆然とするばかりであるが・・・。

ようこそ松崎家の世界へ

http://mzk.on.coocan.jp/